可変ベンチュリーのキャブレターにも種類がいくつかある。前にも紹介したSUキャブと、今回のCVキャブだ。ではこのふたつはなにが違うのか。
文:飯嶋洋治
CV型キャブ、V型キャブっていうのもありましたね?
SUキャブと同じ可変ベンチュリーキャブのCV型キャブレター。SUキャブはフレキシブルだが、CV型には加速ポンプがない。そのため、急加速時に最適な混合気を実現しにくく、固定ベンチュリーのソレックスやウエーバーほどスポーティなキャブレターではなかった。
日本のケイヒン製のCVキャブはその弱点を改善したもので、加速ポンプを備えるなど、SUキャブをよりスポーティ、かつ現代的にしたものといえる。
ちなみにトヨタにV型キャブレターというものもあり、構造は基本的にCV型と同じ。CV型の可動ピストンが縦向きのサイドドラフトで、V型が可動ピストンが横向きのダウンドラフトとなっているという違いがあった。
国産名車の代表ともいえるホンダS800では、DOHC 4気筒エンジンにCV型キャブを4連装することで、70psを発揮。スズキ フロンテSSも2ストローク直列3気筒エンジンに3連装することで、360ccながら36psを実現していた。

ホンダS800のAS800EエンジンにはCVキャブが4連装された。

ホンダS800にCVキャブが4連装された。1気筒あたり1機のキャブレターという贅沢さ。800ccで70psを発揮し、高いスポーツ性能を誇った。

スズキ フロンテSSに採用されている空冷直3 2ストロークエンジンにはCV型キャブが3連装されていた。

スズキ フロンテSSにはCVキャブが3連装されていた。