自動車の歴史を振り返る企画「今日は何の日?」。5月15日は、4代目カローラレビン/スプリンタートレノ(AE91/92型)の発表日。31年前、1987年にタイムスリップ。

カローラレビン/スプリンタートレノってどんなクルマ?

カローラレビン/スプリンタートレノは、1970年に登場した2代目カローラクーペ/スプリンタークーペに追加するカタチで1972年に登場。これがTE27と呼ばれる初代カローラレビン/スプリンタートレノで、115psの2T-G型エンジンを搭載しオーバーフェンダーを装備したホットモデルだった。

その後レビン/トレノは、カローラ/スプリンターのクーペモデルに設定されていく。1974年には2代目(TE47/TE61/TE65)、1979年には3代目(TE71)と続き、1983年には今も絶大な人気を誇る4代目(AE85/AE86)が発売される。

今回紹介する5代目カローラレビン/スプリンタートレノは、それまで後輪駆動(FR)だったのが前輪駆動(FF)になった最初のモデル。ちなみにレビン/トレノ5代目という表現をしているが、カローラシリーズとしては6代目にあたるモデルだ。

フルモデルチェンジによりFF化されるということが、自動車誌などで広く知られるようになり、モデル末期だったAE86の人気が再燃したという出来事もあった。

3ドアはなくなり、2ドアノッチバッククーペのみに変更。従来のホットモデルから「スポーツラグジュアリー」イメージを前面に押し出した。当時のホリデーオート誌のキャッチコピーを見ると「ベビーソアラ」という表現があったとおり、2代目ソアラのテイストを持つクーペになった。

折からのバブル景気や、ソアラに比べて手ごろな車両価格ということで、若者を中心に大ヒット。シルビア(S13型)やプレリュード(3代目BA4/5型)などとともに「デートカー」と呼ばれ、一斉を風靡した。

パワートレインは4種類。ハイパフォーマンスの1.6L直4DOHCスーパーチャージャー4A-GZE型は145ps/19.0kgm、1.6L直4DOHCの4A-GE型は120ps/14.5kgm、1.5L直4DOHCの5A-FR型は94ps/13.1kgm、1.5L直4DOHCでキャブ仕様の5A-F型は85ps/12.5kgmを発生した。

カローラレビン/スプリンタートレノは1991年には6代目(AE100/101型)、1995年には7代目(AE110/111型)に進化したが、日本市場においてクーペ人気が落ち込み販売不信となり、2008年にはモデルが消滅した。

車両価格(当時・東京)

カローラレビン

1500L 114万5000円
1600GT APEX 167万1000円
1600GT-Z 183万3000円

スプリンタートレノ

1500L 116万7000円
1600GT APEX 169万3000円
1600GT-Z185万5000円

画像: カローラレビンGT-Z。

カローラレビンGT-Z。

画像: カローラレビンGT-Zのリアスタイル。

カローラレビンGT-Zのリアスタイル。

画像: スプリンタートレノGTアペックス。トレノは先代同様リトラクタブルヘッドライトを採用、レビンと差別化を図っていた。

スプリンタートレノGTアペックス。トレノは先代同様リトラクタブルヘッドライトを採用、レビンと差別化を図っていた。

画像: カローラレビンのインテリア。ハンドルには「LEVIN」トレノには「TRUENO」のロゴが入る。

カローラレビンのインテリア。ハンドルには「LEVIN」トレノには「TRUENO」のロゴが入る。

1987年(昭和62年)には何があった?

ニュース

●中嶋 悟氏が日本人初のフルタイムF1ドライバーとしてデビュー
●地価高騰/財テクブーム
●衣笠祥雄選手が連続試合出場2131試合世界新記録

ヒット曲

●雪國 吉幾三
●難破船 中森明菜
●STAR LIGHT 光GENJI

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