2018年5月28日、スイスジュネーブで開催されているビジネス航空ショーでアップグレードされたホンダジェット エリートが発表された。

約400kmも航続距離を伸ばしたホンダジェット エリート

2015年末に顧客への引渡しが始まったホンダジェット。同機を研究開発するホンダエアクラフトカンパニーのお膝元、アメリカはもちろんのこと欧州や中南米、さらに2017年10月に中国、2018年3月にインドでの受注を開始し、世界中で販売されている。2017年1〜12月には、小型ジェット機カテゴリーにおいて最多となる43機をデリバリーしている。

そんななか、スイス ジュネーブで2018年5月28日から3日間で開催されるビジネス航空ショー「EBACE2018(2018 European Business Aviation Convention & Exhibition」にホンダジェットのマイナーチェンジモデルが発表された。その名もホンダジェット エリート(HondaJet Elite)。

画像: 大幅な性能アップを図ったホンダジェット エリート。見た目にはどこが変化したのか判別できない。

大幅な性能アップを図ったホンダジェット エリート。見た目にはどこが変化したのか判別できない。

その特徴のひとつとなっている主翼上部のエンジン配置やノーズ、胴体などの基本構造は従来モデルから引き継ぎ、さらに最新技術/最新装備を加えて性能アップを図ってきた。すでに高評価されていた最高速や上昇性能、燃費性能、静粛性などをもう一段高め、航続距離を396km(約14%)延長、約2661kmとした。

この数字だけ聞いてもいまいちイメージできないが、羽田空港からグアム国際空港(約2500km)をゆうに超える性能だ。実際には安全を考慮して途中で給油する必要があると思うが……。

アメリカにある工場の生産キャパシティは年間80〜100機と、2017年の販売実績と比較するとまだまだ余裕がある。今後さらに増えていく可能性も考えられ、ホンダとしても期待したいところだろう。

新型ホンダジェット エリートの主な特徴

■航続距離をクラス最長の1,437ノーティカルマイル(約2,661km・NBAA IFR Range)
■ノイズ低減エンジンインレット(空気取り入れ口構造)に、客室内のノイズを低減する新構造を採用
■飛行マネジメント機能:
 →すべての飛行フェーズにおいて速度や巡航高度、燃料消費率などを最適化する飛行計画を自動作成
■離着陸距離マネジメント機能:
 →気温や標高、機体重量などに基づき必要滑走路長、Vスピードおよび適正な上昇/進入角度などを自動計算
■機体安定性及び安全性強化機能(オプション)
 →運用限界を超える領域での飛行を防ぐ機能
■ゴーアラウンド時の自動操縦機能(オプション)
 →ゴーアラウンド時にも自動操縦機能を保持し、パイロットの負荷を軽減
■機体カラーに新色、3色を追加(オプション)
 →アイスブルー/ルビーレッド/マナークオレンジ
■Bongiovi(ボンジョヴィ)オーディオシステム(オプション)
 →航空業界初のスピーカーレス室内音響システム
■その他の機内装備(オプション)
 →ベルト付き化粧室シート
 →新デザインギャレー(厨房)
 →ツートンカラーの皮革製エグゼクティブシート

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