フォルクスワーゲンのホットハッチ、GTIシリーズに、限定車アップ! GTIと、新型ポロGTIが登場。ゴルフGTIと合わせて13年ぶりにGTIシリーズ3モデルが揃った。そのワクワクするドライビングに酔いしれよう。まずはアップ!GTIから。

「近年イチオシのモデル」がアップ!GTI

フォルクスワーゲンが 日常性能を失うことなく、走りの良さを追求するスポーツモデルが『GTI』だ。ゴルフではすでに40年以上の歴史を持ち、多くのファンを魅了しているが、このたび日本では13年ぶりに3モデルにGTIを設定。具体的にはup!(アップ!)/Polo(ポロ)/Golf(ゴルフ)にGTIがそろい踏み。どれを選んでも、その走りのコンセプトは変わることなく、どれも興味深い。

画像: ゴルフGTIダイナミックに加えて今回登場したアップ!GTI、ポロGTIと、日本において約13年ぶりにGTIシリーズが3モデルそろい踏みしたのはニュースだ。

ゴルフGTIダイナミックに加えて今回登場したアップ!GTI、ポロGTIと、日本において約13年ぶりにGTIシリーズが3モデルそろい踏みしたのはニュースだ。

一番コンパクトなアップ!では、ムーブ アップ!に用意されている2ドアボディをベースに、本国と同じGTI専用サスペンションを採用。エンジンは3気筒1Lのターボ付きTSIで、パワーとトルクを実に116㎰/200Nmまで引き上げてきた。ノーマルのアップ!が3気筒1L自然吸気エンジンで75㎰/95Nmのスペックだから、いかに高いパフォーマンスが与えられているかがよくわかる。

画像: ポロやゴルフにも搭載される3気筒1.0TSIエンジンを採用。ガソリンエンジン用粒子フィルターを装着するVW車として初の1台となり、ユーロ6AG排出ガス基準をクリアする。

ポロやゴルフにも搭載される3気筒1.0TSIエンジンを採用。ガソリンエンジン用粒子フィルターを装着するVW車として初の1台となり、ユーロ6AG排出ガス基準をクリアする。

組み合わされるトランスミッションも、ノーマルのアップ!がシングルクラッチの2ペダル、5速ASGに対して、6速マニュアルトランスミッションを採用。車重はノーマル比で70㎏増ながらも、1000㎏と軽量で、日本車に例えれば、軽自動車クラスに倍近くのパワーが与えられた感じ。初代ゴルフGTIの再来、と言われているように、当時のインパクトが思い浮かぶ。

画像: 組み合わされるトランスミッションは6速MT。後退はシフトノブを押しながら左上に入れる。

組み合わされるトランスミッションは6速MT。後退はシフトノブを押しながら左上に入れる。

画像: インテリア。ダッシュパッドには「ピクセルレッド」のパネルが装着されている。

インテリア。ダッシュパッドには「ピクセルレッド」のパネルが装着されている。

走りは、近年のイチ押しモデルと言っていい。軽量コンパクトなボディは無駄な動きをすることなく、ステアリング操作に対してキビキビ反応することはもちろん、ボディ4隅のタイヤがスクスクッと上下して、一体感のある走りを見せてくれる。

画像: ラジエーターグリルの赤いストライプなど、GTI伝統のアイコンを受け継ぐ。600台限定だが、すでに500台の受注があるという。欲しい人は急ごう。

ラジエーターグリルの赤いストライプなど、GTI伝統のアイコンを受け継ぐ。600台限定だが、すでに500台の受注があるという。欲しい人は急ごう。

コーナリングで荷重がかかると、4輪がきれいに沈み込み、強いGを生み出すまでもなく、スーッとラインをトレース。

接地性の良さと動きのスムーズさによって、前へ前へと導いていく。荷重があまりかからないときには軽量ボディとキュッと締まった足元の影響で、細かな上下動はあるものの、基本的には横にも上下にもムダな動きがなくて、4輪への荷重移動がスムーズに連携されながらコーナーをクリア。アイポイントが高いモデルながらボディの傾きも感じにくく、常にドライバー中心の走りが楽しめる。


エンジンはトコトコと3気筒ならではの独特なサウンドながら、そのピッチは軽快で雑味が少ない。遠慮なく回しきれる伸びの良さによって、MTならではのダイレクトな蹴りだし感を味わえる。

ブレーキのタッチが少々軽めながらも、4輪の接地性が高いことから、多少のボディの揺れもかえってねじ込むような醍醐味に繋いでいけることもあって、自在に操れる大胆さもあわせ持つ。見た目はコンパクトながら、シャシ性能の高さは輸入車ならではの別格もの。これに軽さとパワー、ダイレクトなドライビングが組み合わされ、価格も手頃なのだからたまらない。

アップ!GTI 主要諸元

●全長×全幅×全高=3625×1650×1485mm ●ホイールベース=2420mm ●車両重量=1000kg ●JC08モード燃費=21.0km/L ●エンジン=直3DOHCターボ ●排気量=999cc ●最高出力=116ps/5000-5500rpm ●最大トルク=200Nm/2000-3500rpm ●トランスミッション=6速MT ●駆動方式=FF ●車両価格=219万9000円

画像: レポートはおなじみ、モータージャーナリストの瀬在仁志氏。

レポートはおなじみ、モータージャーナリストの瀬在仁志氏。

画像: 専用の17インチアルミホイール&レッドキャリパー。

専用の17インチアルミホイール&レッドキャリパー。

画像: リアスタイル。

リアスタイル。

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