ホンダは、燃料電池車「クラリティ フューエルセル」とボディは共通ながらパワーユニットをプラグインハイブリッドとした「クラリティ PHEV」を発表、7月20日から発売する。
(写真:森山俊一ほか)

上級セダンとしての魅力や使い勝手の良さも実現。

ホンダは、2030年をメドに四輪商品ラインアップにおける販売数の3分の2を電動化することを目指し、電動車両の開発を進めている。

今回発表されたクラリティPHEVは、ホンダとしては国内では初の販売専用のプラグインハイブリッド車だ(以前に販売されていたアコードPHEVはリースのみだった)。

PHEVならではの環境性能に加え、新世代の上質な走りと洗練されたデザインを兼ね備えている。

エクステリアは、基本的にはフューエルセルのクラリティと大きく変わらないが、フロントグリルやリアのメッキガーニッシュ、そして18インチのアルミホイールなどがPHEV専用デザインとなっている。

インテリアも、水平基調のインパネをはじめ、独特のセレクタースイッチや8インチのワイドディスプレイなど、フューエルセル車と大きな違いはない。おとな5人がしっかり座れる上質な居住空間と広い荷室スペースも踏襲されている。

アコードやオデッセイなどのハイブリッド車にも採用されている、2モーターによるハイブリッドシステム「スポーツハイブリッド i-MMD」をベースにしているが、エンジンは最高出力105ps/最大トルク134Nmを発生する1.5Lのアトキンソンサイクル DOHC i-VTEC。これに17kwhの大容量・高出力バッテリーを組み合わせ、モーターは最高出力135kW/最大トルク315Nmを発生。EV走行可能距離は114.6km、EV最高速は160km/hを実現している。

ドライブモードはEV/ハイブリッドドライブ/エンジンドライブの3つのモードをシームレスに切り換え、道路状況に応じた高効率な走行を提供する。

充電方式は200Vの普通充電に加え、30分で80%の充電が可能なCHAdeMO端子も搭載。急速充電中でも車内でエアコンやオーディオの使用が可能だ。また、最大供給電力 AC3kW(一般家庭電力のおよそ6日分)の給電が可能な外部給電機能を装備している。

専用のアプリケーションで、スマホとクルマが通信でつながり、エアコンのON/OFFなどの機能を遠隔操作できる。

また、先進の安全運転支援システム「ホンダセンシング」も標準装備している。

クラリティPHEVはモノグレードで、価格は588万600円。限りなくEVに近い走行フィールが味わえるというクラリティPHEV。試乗レポートは、近日中にお届けする予定だ。

クラリティPHEV EX 主要諸元

全長×全幅×全高:4915×1875×1480mm
ホイールベース:2750mm
重量:1850kg
エンジン:LEB型・直4DOHC・1496cc
エンジン最高出力:77kW[105ps]/5500rpm
エンジン最大トルク:134Nm[13.7kgm]/5000rpm
モーター最高出力:135kW[184ps]/5000-6000rpm
エンジン最大トルク:315Nm[32.1kgm]/0-2000rpm
ミッション:電気式無段変速機
駆動方式:横置きFF
JC08モード燃費:28.0km/L(ハイブリッド)
燃料・タンク容量:レギュラー・26L
タイヤサイズ:235/45R18
価格:588万600円(税込)

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