正直言って、これといった特徴はない。でも、注目すべきは「ユーロアンテナ」
現代の交通覆面パトカーに外観上の明確な特徴はない。少なくとも、クルマの造りそのものにおける「パトカーならではの特徴」は、ほぼないに等しいのが現状だ。だから、まずは車種を見分けるポイントにする。
近年、全国的に増殖中なのは、210系クラウンのアスリート(3.5L)をベースにした交通覆面パトだ。これ、一見した外観は一般車とまったく変わらない。あえて挙げるならば、ハイマウントストップランプのLEDが一般車で6個のところ、覆面パトでは4個なんていう超マニアックな違いがあったりする。しかし、走行中にそれを確認するのは極めて困難だろう。
グリルの中に潜む赤色灯(四角い透明レンズのLED)は、光の加減によっては容易に目視できるものの、走行中に気づくことのできる注意力満点のアナタは、そもそも事故を起こさないだろうし捕まらないハズなので、ここは読み飛ばしちゃってください(笑)。
現在、全国レベルでもっとも生息数の多い交通覆面パトは、200系クラウン(3Lのロイヤル)をベースにしたもの。マークX(3.5L)ベースの交通覆面パトも存在するが、実車をよく見てみたら捜査用の覆面パト(2.5L)だったということがほとんど。レガシィB4(BM型)も同様だ。東京のマークX+Mスーパーチャージャーベースのもの(白色)以外、マークXは高速道路でのみ気をつけておけばいいだろう。
さて外観上の特徴について、ひと昔前のラジオアンテナに模した無線用アンテナが目印になるといえる。ただし、県警によっては車内装着の場合もある(外観上目立つアンテナはない)ので、これもあくまで参考程度の特徴だと思っておいた方が無難。でも、装着していればかなり目立つので気にしておいて損はない。今どき、この手の黒棒アンテナを標準装備する大型セダンはないからね。