自動車の歴史を振り返る企画「今日は何の日?」、36年前の今日、8月3日は、初代トヨタ・スプリンターカリブの発表/発売日。では1982年にタイムスリップ。

スプリンターカリブってどんなクルマ?

スプリンターカリブは、2代目ターセルをベースにしたステーションワゴンで、日常走行ではFF、積雪時には4WDと、RVブームの先取りともいえるパートタイム4WDシステムを搭載したモデル。

「クロカン4WDでない量産4WD車」は、1972年にスバル・レオーネが設定したが、その時にはまだ一般的ではなく、ユーザーも限られていた。

ところが1981年11月に、2代目スバル・レオーネに「4WD+オートマ」システムを持つ「レオーネ1800cc4WDオートマチック」が登場、これが1980年代中旬からはじまる「RVブーム」のきっかけとなった。

トヨタは先行するレオーネに対し、このスプリンターカリブで対抗。全グレード4WDモデルと、ラインアップは当時としては異例のものだった。

デザインは大胆。ワゴンタイプのボディにハイルーフ(全高1500mm)を採用したことで、全長4310mm(AV-Ⅱ。AV-Ⅰは4175mm)×全幅1615mm、ホイールベース2430mmの小型ワゴンにもかかわらず、ラゲッジスペースや後席居住性はひとクラス上の広さを確保。

また前席シートバックを後方に倒すとフルフラットシートになり仮眠が取れるなど、のちのクルマにも多く採用されたような機能を搭載。とくに降雪地域の北日本や、スキー/サーフィンなどアウトドア趣味を持つユーザーからは高い人気を得た。

1988年に2代目にフルモデルチェンジ。1995年には3代目となった。

販売台数減少のため、2002年にはセダンの「スプリンター」が販売終了、さらに2002年6月にスプリンターバン/ビジネスワゴンの生産終了。最後に残った「スプリンター」名のスプリンターカリブだったが、同年7月には販売終了。「スプリンター」としては34年、「スプリンターカリブ」としては20年の歴史にピリオドが打たれた。

画像: カタログより。このスクエアなデザインとハイルーフは、いま走っていたら相当カッコイイ。

カタログより。このスクエアなデザインとハイルーフは、いま走っていたら相当カッコイイ。

画像: リアデザインが特長的だった初代スプリンターカリブ。

リアデザインが特長的だった初代スプリンターカリブ。

画像: 上級グレードのAV-Ⅱ。

上級グレードのAV-Ⅱ。

車両価格(当時。東京)

スプリンターカリブ
AV-Ⅰ 125万円
AV-Ⅱ 145万円

 

1982年(昭和57年)には何があった?

ニュース

●東北/上越新幹線開業
●500円玉硬貨発行
●「笑っていいとも!」放送開始
●ホテルニュージャパン火災

ヒット曲

●セーラー服と機関銃 薬師丸ひろ子
●待つわ あみん
●ハイティーン・ブギ 近藤真彦

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