ロールスロイスは顧客のあらゆるニーズに対応する“ビスポーク”という部門を持つが、そこが手がけた“プライベートスイート”を紹介しよう。ファントム ロングホイールベース バージョンのために用意された仕様で、9月7日からの中国・成都モーターショーにおいて公開される予定だ。

ロールスロイスならではの特別仕様

この世にプライバシーが完璧に守られる空間というのはそうあるものではない。しかし、人々にとって、いやロールスロイスに乗るような人々にとって、ときにこうした空間が必要になることがある。

ロールスロイスはそれを即座に提供してくれる。“プライバシースイート”と名付けられた仕様で、前席と後席の間はエレクトロクロマティックガラスで完全に仕切られる。そして後席の乗員はボタンひとつで、それをクリアにしたり、曇りガラスにしたりすることができる。

しかも、この空間は最高レベルの防音性能を持っており、後席の会話が前席に漏れることは決してないという。後席の乗員はインターコムシステムを使ってドライバーとすぐに話すことができるが、ドライバーからは後席乗員へ電話をかけることしかできないので、後席乗員は通話を拒否することもできる。

また、後席乗員のみによって制御可能な開口部があり、これによって前席と後席で書類のやりとりなどができる。もちろん、前席と後席が完璧に別の空間になるだけでなく、後席のリアとサイドにはプライバシーカーテンがあり、外部空間とも遮断されることになる。

画像: ロールスロイス ファントム EWB(ロングホイールベースバージョン)。

ロールスロイス ファントム EWB(ロングホイールベースバージョン)。

さて、この空間は実際にどのように使われるのか。庶民にはなかなかイメージは湧かない。しかし、こうした特別な仕様が中国のモーターショーで初公開になるということは、ニーズが世界で一番多いのが当地であるとロールスロイスが考えているということはよくわかる。

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