ニスモとの外観の違いは前後のエンブレムだけ!
ニスモとニスモSの、外観の違いは前後のNISMOエンブレムの下に“S”が付くだけ。ニスモSではLEDヘッドランプが標準装備となるが、これはニスモでもオプション設定できる。
内装は、オプション設定も含めてまったく変わらない。コクピットに座っている限りは、ニスモかニスモSかは、まずわからない。

フロントグリル右下の車名エンブレムが、ノートe-POWERニスモSの前からの識別点だ。

赤いドアミラーや16インチアルミホイールなどはニスモと共通。LEDヘッドランプも標準装備(ニスモではオプション)。

テールゲート左下の車名エンブレムが識別点。大型リアスポイラーや専用エアロパーツに入る赤い刺し色などはニスモと共通。
その違いは、パワートレーンにあった。
ニスモSでは、インバータとコンピュータに専用チューニングを施して発電量を増加させ、減速機を強化した。これによりモーターのパワースペックは100kW/320Nmにアップ(ニスモは80kW/254Nm)。
発電用エンジンも、本体そのものは同じだが79psから83psにアップされている。

パワースペックはニスモから約25%もアップしているのだが、見た目はほとんど変わらない。
パワーアップに伴いドライブモードも変更された。今まではSとエコではBモードは使えなかったが、ニスモSでは可能になった。
S-Bモードではエンジンを止まりにくくして発電アシストを積極的に採用し、スポーツ走行に対応する。エコ-Bモードでは雪道でのワンペダルドライブを可能にしている。

カーナビはオプションだが、専用のステアリングやペダル、赤やダークシルバーの刺し色もニスモと共通。

セレクター右手前の丸いスイッチがドライブモードの切り換え用。ニスモSでは、SでもエコでもBレンジが使える。

専用のファインビジョンメーターはニスモと同じ。スピードメーター内にNISMOのロゴが入る。
今回はテストコースでの試乗だったが、ニスモとニスモSを乗り比べられたので、その違いは明確だった。
メーター読みの手動計測だが、0-80km/h加速はニスモが6秒61(SのDレンジ)、ニスモSが5秒38(SのBレンジ)と、明らかに加速力が違う。メーカーのテストでは、アクセル全開のゼロ発進加速Gは0.5Gを超えるという。

レカロと共同開発したスポーツシート装着車は294万1920円。よりハードな走行を楽しみたいなら、選択を。

リアのシート地は、標準装備のスポーツシートと同じスウェードになる。アクセントで赤いステッチも入る。
足回りやボディ強化などもニスモと同じだから、以前から定評のあったハンドリングの良さは変わらない。
コーナーの立ち上がりでアクセルを開けると、スタンバイしているエンジンからの発電アシストが早めに入るので、より俊敏な加速レスポンスを味わえる。ワインディングを走るのが楽しそうだ。
ただし、Sではペダルレスポンスが良すぎて車庫入れなどの低速時には動きがギクシャクするから、エコにしたほうがスムーズに動く。
また従来のエコモードは市街地走行で少しタルさを感じたが、ニスモSでは不満ないレベルになった。

圧倒的な加速の俊敏な走りは、早くも公道上で試してみたくなった。
ニスモとニスモSの価格差は、約18万円。エコカー減税などの関係でイニシャルコストはもう少し差が付くが、e-パワーでもスポーツ走行を楽しみたい人にはオススメしたい。
残念なのは、見た目の違いがほとんどないこと。せめて専用のボディカラーとか、ニスモSを買った人が満足できるようなサムシングの設定を、ぜひとも検討して欲しいところだ。
(文:篠原政明、写真:安西英樹)
ノートe-POWER ニスモS 主要諸元
●全長×全幅×全高:4165×1695×1535mm
●ホイールベース:2600mm
●重量:1250kg
●エンジン型式・種類・排気量:HR12DE・直3DOHC・1198cc
●エンジン最高出力:61kW(83ps)/6000rpm
●エンジン最大トルク:103Nm(10.5kgm)/3600-5200rpm
●モーター最高出力:100kW(136ps)/2985-8000rpm
●モーター最大トルク:320Nm(32.6kgm)/0-2985rpm
●JC08モード燃費:未発表
●トランスミッション:電気式無段変速
●タイヤサイズ:195/55R16
●価格:267万1920円
※ノートe-POWERニスモSについては、10月10日発売のホリデーオート11月号でも紹介しています。