2018年11月7日、「2018-2019 日本カー・オブ・ザ・イヤー」の10ベストカーが発表された。このあと、11月20日の「10ベストカー試乗会」を経て、12月7日の最終選考会でイヤーカーが決定することになるが、今回はその選考対象となる10ベストカーの中から、ホンダのクラリティPHEVを紹介しよう。(掲載は順不同)
いま、もっとも進化したPHEVかもしれない。
クラリティPHEVは、2018年7月19日に日本でも発表された。「日本でも」と表記したのは、既に北米市場ではピュアEVの「クラリティ エレクトリック」とともに発表されていたから。
燃料電池自動車の「クラリティ フューエルセル」は日本でも2016年の3月から販売が開始されていたが、2030年には市販四輪車の3分の2を電動化することを目指しているホンダは、PHEVが主流になると見込んでクラリティのPHEVも日本導入を開始した。
動力系統は、アコードPHEVに採用されていた2モーターのi-MMDの進化版。エンジンは1.5Lにダウンサイジングされているが、高効率化によりEV走行の航続距離は100km以上とされている。
リニアでシームレスな加速は心地良く、なかなかエンジンはかからずにEV走行を持続する。またエンジンの停止〜再始動はスムーズで、走行中は静かで振動も小さい。
独特のファストバックスタイルだが4ドアセダンのクラリティPHEVの登場により、電動車のマーケットは選択肢が広がった。日本カー・オブ・ザ・イヤー最終選考会でも健闘が期待されている。
■クラリティPHEV EX 主要諸元
●全長×全幅×全高:4915×1875×1480mm
●ホイールベース:2750mm
●重量:1850kg
●パワーユニット:直4 DOHC+モーター
●排気量:1496cc
●最高出力:105ps・184ps
●最大トルク:134Nm・315Nm
●トランスミッション:電気式無段変速機
●タイヤサイズ:235/45R18
●駆動方式:フロント横置きFF
●車両価格:588万600円(税込)