2018年11月30日、日産の電気自動車リーフの名を冠したレーシングEV「リーフ ニスモ RC(LEAF NISMO RC)」が発表された。さらに、スーパーGTの松田次生選手がサーキットで運転する動画も公開された。
動画の冒頭、あまりのパワーにリーフ ニスモ RCがホイールスピン?
日産リーフ NISMO RCは、前後車軸に配置されたふたつの電動モーターで駆動する4WDだ。合計240kWの最高出力と、640Nmの最大トルクを発生する。従来モデルと比較して、最高出力と最大トルクはともに2倍以上だという。
詳しくは過去のニュース記事(https://web.motormagazine.co.jp/_ct/17232535)を参考にしていただくとして、ここでは新たに公開された動画を紹介しよう。
コクピットに収まるは、スーパーGTのGT500クラスでニスモのMOTUL AUTECH GT-Rをドライブする松田次生選手。停車している間はEVらしく無音だ。見えているコクピットの景色はガソリンエンジンを搭載したレーシングカーとそう変わらないものの、その静けさは異様だ。
そして松田選手がアクセルペダルを踏み込むと同時に、予想していたよりも大きなモーター音が車内を反響する。しかも、640Nmという大トルクにタイヤのグリップ力が耐えられなかったのか加速中にホイールスピン、ペダル踏量を調整する様子がわかる。
順調にショートコースを周回している様子が続くが、ハンドルを握る手を注視していると指で何かを操作しているようにも見える。その瞬間、まるでギアチェンジしているかのようにモーター音が急に低くなる。公式にパワートレーンの詳しいスペックが発表されているわけではないが、変速機を内蔵しているのかもしれない。
日産リーフ NISMO RCは合計で6台生産され、イベントでデモ走行するというから見る機会に巡り会うこともあるだろう。実車を見るのがちょっと楽しみだ。