インターネットの時代が到来する
“ウインドウズ95”の発売でパソコンが誰にとっても身近な存在になったのが平成7年で、インターネット元年とも言える。自動車業界のニュースとしては、まず関谷正徳選手による日本人初のル・マン優勝が挙げられるだろう。また九州自動車道の開通によって青森ー鹿児島間が高速道路で結ばれた。さらに国内の自動車保有台数が7000万台を突破したのもこの年だった。国産乗用車のニューモデルは36台(自工会発表資料)だった。
平成7年の主な出来事
・阪神淡路大震災が発生
・地下鉄サリン事件
・野茂英雄選手が大リーグで新人王獲得
・1ドルが一時79円と円高に
・製造者責任(PL)法施行
・PHSサービス開始
・ゆりかもめ開業
・音楽 LOVE LOVE LOVE(ドリーム・カム・トゥルー)
・映画 ダイ・ハード3
・流行語 がんばろうKOBE
日産 スカイラインGT-R

R33型スカイラインが発表されたのは平成5年だが、GT-Rの登場は平成7年となった。BNR32型GT-Rよりボディも大型化され車重も増したためか、デビュー当初よりVスペックが設定された。
スズキ カルタスクレセント

カルタスの上位モデルとして登場したのがカルタスクレセントだ。3ドアハッチバックと4ドアセダン、5ドアステーションワゴンがあったが、とくにワゴンの人気が高かった。
ホンダ インスパイア

レジェンドの下に位置づけられるインスパイアは2代目にして3ナンバーボディとなった。兄弟車にセイバーがある。登場から約半年後にレジェンドと同じC32A型エンジンを搭載する「32V」が追加されている。
トヨタ カローラレビン

レビンとしては7代目になるAE111型が登場した。ファンからは“ピンゾロ(1のぞろめの意味)”の愛称で呼ばれた。搭載エンジンは最高出力165psの4A-GE型をはじめとする3種類を用意していた。
マツダ ボンゴフレンディ

アウトドアブームの真っ最中にデビューしたのがボンゴフレンディで、“オートフリートップ”と呼ばれるルーフ上の“テント”は大いに注目された。同仕様車は全高が2mを超えるため3ナンバーだった。
トヨタ グランビア

3ナンバーサイズの大型ミニバンで、とにかく広いキャビンスペースがアピールポイントだった。3列シートで乗車定員は7-8名。エンジンはガソリン2種とディーゼル1種で、FRと4WDが用意されていた。
トヨタ クラウンマジェスタ

10代目となるクラウン(タイトル写真)とともに2代目マジェスタもフルモデルチェンジした。三角の縦長コンビネーションランプが特徴的で、セルシオと双璧をなすトヨタの旗艦モデルだった。
ホンダ シビック

通称「ミラクルシビック」はEK型、6代目シビックだ。VTECは“3ステージ”に進化している。平成9年にはB16B型エンジンを搭載したタイプRが追加されたこともトピックだ。
スズキ X-90

2シーターでコンパクトなクロスオーバーSUVというコンセプトで登場したが、あまりにも斬新なため人気を得ることはできなかった。エンジンは最高出力100psの1.6SOHCを搭載していた。
三菱 ランサー

5代目とるランサーはミラージュセダンと兄弟車となった。5ナンバーサイズのオーソドックスなセダンだが、GSRというスポーツモデル、さらにエボリューションⅣも設定された。