4月14日(日)までメガウェブのヒストリーガレージでは「WRC ラリーカー 特別展示〜WRCを席巻した日本車」が開催されている。今回特別展示された、日産、スバル、そして三菱の、栄光のラリー車たちを紹介していこう。まずは、日産 フェアレディ240Zから。

サファリ・ラリーの優勝で「ラリーの日産」の称号が与えられた、フェアレディ240Z

「DATSUN 240Z:日産 フェアレディ240Z」

画像: ボンネットなどは当時のダメージを受けたままの歪んだ状態でレストアされている。

ボンネットなどは当時のダメージを受けたままの歪んだ状態でレストアされている。

1958年のオーストラリア1周ラリーから、日産はラリー活動を開始した。1963年からは国内メーカーとして初めてサファリラリーに挑戦、1966年には411型ブルーバードでクラス優勝を成し遂げた。

画像: Cピラー部のグリップやリアバンパー上のステップが、スタック時の脱出用に装着されている。

Cピラー部のグリップやリアバンパー上のステップが、スタック時の脱出用に装着されている。

このときの参戦記を基に、石原プロにより「栄光への5000km」が映画化され、石原裕次郎の主演で1969年に公開された。

日産はその後も参戦を続け、1970年には510型ブルーバード1600SSSで総合優勝を飾り、さらにダットサン240Z(日本名フェアレディZ)でも優勝した。

画像: 助手席前にナビゲータ用の計器が備わるが、インパネまわりは、ノーマルから大きくは改造されていない。

助手席前にナビゲータ用の計器が備わるが、インパネまわりは、ノーマルから大きくは改造されていない。

今回展示されているフェアレディZ(輸出名:ダットサン240Z)は、1971年の第19回東アフリカ・サファリラリーで初出場ながら総合優勝を果たしたモデル。前年のブルーバードに続く2勝目で、2位にも240Zが入った。

画像: エンジンルームはきれいにレストア。ソレックスのキャブレターが3連装されている。

エンジンルームはきれいにレストア。ソレックスのキャブレターが3連装されている。

エンジンは直6 SOHC・2393ccのL24型を210psまでパワーアップして搭載。2013年、日産自動車のボランティアグループ「日産名車再生クラブ」により、ゴール時のダメージを残しつつフルレストアされ、走行可能な状態に復元されている。

画像: 展示車両のそばには、3台の歴戦の系譜も展示されていた。

展示車両のそばには、3台の歴戦の系譜も展示されていた。

フェアレディ240Z(1971年) 主要諸元

●全長×全幅×全高:4115×1630×1305mm
●ホイールベース:2305mm
●重量:1000kg
●エンジン:直6 SOHC
●排気量:2393cc
●最高出力:210ps/6800rpm
●最大トルク:230Nm/6000rpm
●トランスミッション:5速MT
●駆動方式:FR
※諸元は展示車両のもの

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