サファリ・ラリーの優勝で「ラリーの日産」の称号が与えられた、フェアレディ240Z
「DATSUN 240Z:日産 フェアレディ240Z」
![画像: ボンネットなどは当時のダメージを受けたままの歪んだ状態でレストアされている。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2019/01/24/ea1322e3585e6dc80e166251d68194cfba9c57eb_xlarge.jpg)
ボンネットなどは当時のダメージを受けたままの歪んだ状態でレストアされている。
1958年のオーストラリア1周ラリーから、日産はラリー活動を開始した。1963年からは国内メーカーとして初めてサファリラリーに挑戦、1966年には411型ブルーバードでクラス優勝を成し遂げた。
![画像: Cピラー部のグリップやリアバンパー上のステップが、スタック時の脱出用に装着されている。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2019/01/24/cb443e23ec9e5d920aa200cf924833956c6ddcad_xlarge.jpg)
Cピラー部のグリップやリアバンパー上のステップが、スタック時の脱出用に装着されている。
このときの参戦記を基に、石原プロにより「栄光への5000km」が映画化され、石原裕次郎の主演で1969年に公開された。
日産はその後も参戦を続け、1970年には510型ブルーバード1600SSSで総合優勝を飾り、さらにダットサン240Z(日本名フェアレディZ)でも優勝した。
![画像: 助手席前にナビゲータ用の計器が備わるが、インパネまわりは、ノーマルから大きくは改造されていない。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2019/01/24/e8251dccd42ced78a9ddf5a2b61a7ec78024e6d8_xlarge.jpg)
助手席前にナビゲータ用の計器が備わるが、インパネまわりは、ノーマルから大きくは改造されていない。
今回展示されているフェアレディZ(輸出名:ダットサン240Z)は、1971年の第19回東アフリカ・サファリラリーで初出場ながら総合優勝を果たしたモデル。前年のブルーバードに続く2勝目で、2位にも240Zが入った。
![画像: エンジンルームはきれいにレストア。ソレックスのキャブレターが3連装されている。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2019/01/24/2ae8f53dd6c8b6929d4e7fcd14c34a0f2513b8ad_xlarge.jpg)
エンジンルームはきれいにレストア。ソレックスのキャブレターが3連装されている。
エンジンは直6 SOHC・2393ccのL24型を210psまでパワーアップして搭載。2013年、日産自動車のボランティアグループ「日産名車再生クラブ」により、ゴール時のダメージを残しつつフルレストアされ、走行可能な状態に復元されている。
![画像: 展示車両のそばには、3台の歴戦の系譜も展示されていた。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2019/01/24/8a695a9b907d6cd98380aae5d25b673631114f76_xlarge.jpg)
展示車両のそばには、3台の歴戦の系譜も展示されていた。
フェアレディ240Z(1971年) 主要諸元
●全長×全幅×全高:4115×1630×1305mm
●ホイールベース:2305mm
●重量:1000kg
●エンジン:直6 SOHC
●排気量:2393cc
●最高出力:210ps/6800rpm
●最大トルク:230Nm/6000rpm
●トランスミッション:5速MT
●駆動方式:FR
※諸元は展示車両のもの