この2台が並んで展示されたのは、世界で初めて!
2019年2月23・24日に横浜で開催されたクラシックモーターショー「ノスタルジック2デイズ」。一般の展示車には「オッ!?」というクルマはなかったけど、特別展示の2台は感動モノだった。
2台とも、イタリアのデザイナー“ジョバンニ・ミケロッティ”がデザインしたショーモデルだ。
ミケロッティ・レーザー
![画像: 当時のスーパーカーのお約束?リトラクタブルライトとガルウイングドアを採用していた。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2019/02/23/21e08c915fe67055bde8d048d6e4f3ce0e7cded8_large.jpg#lz:xlarge)
当時のスーパーカーのお約束?リトラクタブルライトとガルウイングドアを採用していた。
1971年のジュネーブ・モーターショーに出展されたショーモデル。フランスのマトラ M530のシャシを利用し、ガルウイングドアを備えたミッドシップ2シーターだ。
全長4220×全高1080mm、ホイールベースは2560mmというスペック以外は不明だ。ちなみに、1973年に発表されたミッドシップ3シーター(中央が運転席)のマトラシムカ・バゲーラは、このレーザーをベースに生まれた。
![画像: ミッドシップだがラゲッジスペースも確保されていた。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2019/02/23/d7091e00bdd584127394d135af157ce84a164698_large.jpg#lz:xlarge)
ミッドシップだがラゲッジスペースも確保されていた。
ミケロッティ・ミザール
![画像: 前後で4枚のガルウイングドアを備えたミザールも、リトラクタブルライトを採用していた。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2019/02/23/15f8382ae7d066a2216a6136186cf54cd022a4d1_large.jpg#lz:xlarge)
前後で4枚のガルウイングドアを備えたミザールも、リトラクタブルライトを採用していた。
1974年のトリノ・モーターショーに出展されたショーモデル。ベース車は1972年式ランチア・ベータだが、前後4枚のドアすべてがガルウイング式を採用するというスタイリングがユニークだ。リアにはハッチバックのゲートも備えている。
なお、レーザーは個人コレクションだが、ミザールは普段は千葉県松戸市にある「昭和の杜博物館」に展示されている。
![画像: 4枚のガルウイングドアとリアにハッチバックのゲートも備える。剛性確保のためBピラーは残されている。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2019/02/23/12edb1079184bb0dca11cf4a3f669f83a911679c_large.jpg#lz:xlarge)
4枚のガルウイングドアとリアにハッチバックのゲートも備える。剛性確保のためBピラーは残されている。
この2台とも、世界で1台しかないモデル。そんな2台が並べて展示されたのは今回が初めて。この光景を見られたのは、クルマ好きには幸せなひとときだったといえるだろう。