スイス・ジュネーブで現在開催されているジュネーブ国際モーターショー2019に、メルセデス・ベンツは新型CLAシューティングブレークやコンセプトEQVなどを公開した。

CLAシューティングブレークがフルモデルチェンジ

コンパクトでスタイリッシュなセダン、メルセデス・ベンツ CLAが2019年初頭にフルモデルチェンジし、日本には5月ごろ導入される予定だという。この4ドアクーペをベースにワゴンとしたCLAシューティングブレークが、ジュネーブショー2019の会場で発表された。

スタイリッシュさを優先されたような、リアガラスとリアゲートを寝かせたデザインやボディ全体のコンセプトやシルエットなどは、従来モデルと大きく変わっていないように見える。ただ、フロントエンドを前方に向かって低くする“シャークノーズ”デザインは、スポーツ性を強調しているようにも見える。

ボディサイズはCLAクーペ同様、拡大されている。全長・全幅ともに50mm前後大きく4688 × 1830 × 1442 mm(欧州仕様値)となっている。ボディ拡大を気にする人も多い日本市場であるが、おもしろいことにサイドミラーを含めた全幅は従来モデルより33mm小さい数値なのだ。実際に道路を走っての車幅感覚は大きく変わっていないかもしれない。

画像1: CLA250 シューティングブレーク。

CLA250 シューティングブレーク。

ボディ拡大とともに、ホイールベースも30mm延伸して室内空間拡大をはかっている。頭上スペースやショルダースペースなどほとんどの数値が大きくなっているのも見どころだ。「Hi! メルセデス」という声かけではじまるボイスコントロールシステムMBUXも改良、搭載される。

今回発表されたグレード、CLA250 シューティングブレークには225ps/350Nmを発生する2L 直4直噴ターボエンジンが搭載され、7速DCT(7G-DCT)を組み合せて駆動する。FFと4WD(4MATIC)の2種類を、さらにガソリンとディーゼルエンジンを用意するなど幅広いラインアップとなりそうだ。

ちなみに欧州での発売は2019年9月頃とされている。日本には年末に導入されるかどうか、というところだろう。

画像2: CLA250 シューティングブレーク。

CLA250 シューティングブレーク。

もうひとつの世界初公開が電気自動車 EQV

メルセデス・ベンツの電気自動車ブランドEQから登場したモデルが「コンセプト EQV」だ。Vとあるとおりバンタイプのボディ形状で、多様な座席構成を用意するという。6座から7座席、8座席まで提供してファミリーユースに応えるだけでなく、広大な荷室スペースで高い機能性も持ち合わせる。搭載されるバッテリーは最大400kmもの走行を可能にし、わずか15分で最大100km分の急速充電もできる。

そしてメルセデス・ベンツは、2019年9月開催予定のフランクフルトモーターショーで、このモデルをベースとする量産車を、早くも発表するという。およそ半年先だが、こちらも楽しみだ。

画像: 電気自動車ブランドEQから登場したのが「コンセプト EQV」

電気自動車ブランドEQから登場したのが「コンセプト EQV」

マイナーチェンジしたGLCやGLE53 4MATIC+なども公開

このほかにも、2019年中旬に予定しているというミドルサイズSUV、GLCのマイナーチェンジモデルも公開。エクステリアゼザインやヘッドライトを刷新し、進化した先進運転支援システムやMBUXを搭載させるなどの改良を施されている。

同時にメルセデスAMGのGLE53 4MATIC+を公開。約441psを発生する3L直6ターボエンジンに、16kW/250Nmを発生するEQブーストスターター/ジェネレーターが組み合わされた48Vのマイルドハイブリッドモデルだ。日本では、すでにEクラスで採用されているシステムである。9速ATやAMGの可変式全輪駆動プログラム、電気機械式ロールスタビライザー付きエアサスペンションなど、最新装備を採用する。

これまで、メルセデスAMG GTのクーペモデルにラインナップされていた、“GT R”をロードスターにも用意。メルセデスAMG GT Rロードスターは、約593psを発生するV8ツインターボエンジンを搭載する。ほかのロードスターモデルと同様にアルミやマグネシウムなどを多用した、軽量フレームワークの自動ソフトトップを備える。

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