3種類のうち、どのタイヤをいつ使うかがポイントに
ピレリはF1グランプリ用タイヤとして、開催される現地の気候や予想される路面状況などに合わせて、ハード、ミディアム、ソフト、スーパーソフト、ウルトラソフト、ハイパーソフトの5種類のドライタイヤを開発している。
今シーズンはその名称を改め、硬い方からC1、C2、C3、C4、C5と呼ぶことになるが、その中からピレリが各グランプリごとに3種類のドライタイヤを選択して持ち込む。各ドライバーはその中から決勝レースで2種類以上を使用しなければならないことになっている。
今シーズンからの試みとしては、観客にわかりやすいように、3種類のドライタイヤは各グランプリごとにハード、ミディアム、ソフトと呼ばれ、それぞれホワイト、イエロー、レッドにカラーリングされる。
今回発表されたタイヤセットは、開幕戦オーストラリア、第2戦バーレーン、第3戦中国、第4戦アゼルバイジャン、第5戦スペイン、第6戦カナダまでの6戦分。そのタイヤセットは次のとおりだ。
2019年 F1 タイヤレギュレーション
あらためて、2019年のF1タイヤに関するルールを確認しておこう。
1.ドライタイヤは「C1〜C5」まで5種類。サーキットに合わせてピレリが3種類を選択してチームへ供給する。
2.タイヤカラーは、もっともハードなコンパウンドがホワイト、ミディアムがイエロー、もっともソフトなものはレッドに色分けされる。
3.各ドライバーはソフトタイヤを1セット、予選Q3のために残さなければならない。
4.予選Q3に進出したトップ10ドライバーは、この1セットを予選後に返却する。それ以外のドライバーは決勝レースに向けてキープすることができる。
5.予選Q3に進出したトップ10ドライバーは、予選Q2でベストタイムを記録したタイヤで決勝レースをスタートしなければならない。
6.Q3に進めなかったドライバーは、決勝スタートタイヤを自由に選択できる。Q3専用タイヤを決勝で使用することも可能。
7.各ドライバーはレースに使用できるレースセットを2種類持っていなければならない。
8.ドライバーごとに合計13セットのタイヤが供給される。そのうち、予選Q3用の1セット、決勝レース用の2セットをのぞき、残り10セットの組み合わせはグランプリ開催前に自由に選ぶことができる。
9.決勝レース中、タイヤ交換は必ず1度行い、2種類以上のコンパウンドを使用しなければならない。
ちょっと難解だが、タイヤのルールを知っておくと、F1グランプリをもっと楽しく見ることができるだろう。