角ばったデザインと3列シートを備えたコンパクトSUV
日本市場において最大数のラインアップを持つメルセデス・ベンツが、さらにその数を増やすことになりそうだ。2019年4月18日に一般公開される上海モーターショー2019において、新型コンパクトSUVの「コンセプトGLB」を世界初公開したのだ。
名称に“B”とあるとおりSUVラインアップのGLAとGLCの中間にあたるモデルであり、コンセプトモデルのボディサイズは全長4634×全幅1890×全高1900mmと公表されている。ショーモデルであることを考えると、装飾のため若干のサイズ拡大されているものと思われるが、公開された画像を見る限り市販バージョンにかなり近いのではないだろうか。
兄弟たちと比べて全体的にボクシーなデザインや直立するようなフロントマスク、エアインレット風のフロントアンダーガード、タイヤ・ホイール、ルーフレールなどの存在感からオフローダー色を強めたギア感を感じられる。
コンパクトとは言ったものの、ホイールベース2829mmも含めると兄貴分のGLC(全長4660/ホイールベース2875mm)に匹敵するもので、角ばったデザインと相まって3列7人乗りの車内はかなり広く設計されている。フルフラットにアレンジできる2列目シートは最大140mmものスライドを可能として足元空間を拡大できるという。
パワートレーンは224hp/350Nmを発生するM260型の2L直4ターボエンジンで、8速DCTが組み合わされる。もちろん4WD(4MATIC)で、DYNAMIC SELECTスイッチによってその特性を切り替えることができる。クラッチ制御によって基本トルク配分を切り替えるプログラムは3つ、前80:後20とする「エコ/コンフォート」、70:30とする「スポーツ」、デフロックにより悪路走破性を高める「オフロードモード」となる。
メルセデス・ベンツは2018年、世界で82万台のSUVを販売して同市場をリードしている。今回のコンセプトモデルが世に出れば、その勢いはさらに強くなるかもしれない。発表・発売の時期や日本への導入などについてはまだ公表されていないが、いまから楽しみである。