いよいよ「令和」の時代が始まったが、「平成」の時代に誕生した記憶にとどめておきたいスポーツカーたちを、図鑑風に紹介しておこう。今回は、新世代GT-Rの3代目、R34型 スカイラインGT-Rだ。

先代よりコンパクトになった最後のスカイラインGT-Rは最高の性能で成功を収める

「日産 スカイラインGT-R(BNR34型:1999年1月発売)」

画像: 先代のR33型よりコンパクトになったR34型GT-R。伝統の丸型テールランプは踏襲している。

先代のR33型よりコンパクトになったR34型GT-R。伝統の丸型テールランプは踏襲している。

日産のフラッグシップであるスカイラインGT-Rは、R32に比較すると、大きく重くなったR33の人気はイマイチだった。

そこでコンパクトになって登場したのがR34だ。R33に比べ全長を75mm、ホイールベースを55mm短縮することで、より走りの性能に振ったのだ。

画像: 名機RB26DETTはバルタイの変更、タービンの換装などでさらに性能をアップ。R32から3代目で完成形に。

名機RB26DETTはバルタイの変更、タービンの換装などでさらに性能をアップ。R32から3代目で完成形に。

パワートレーンは、RB26DETTをリファインして搭載した。具体的にはカムシャフトを変更することでバルブタイミングを最適化し、トルクアップを図った。さらにツインボールベアリングセラミックターボの採用でアクセルレスポンスも向上した。

シャシはハイパワーを使いこなすために、リアボディ部分とアンダーフロアの剛性強化を施した。ブレーキはR33から引き続きブレンボとしたが、走行風を利用してホイール内部の空気を吸い出すブレーキ冷却システムの採用により、耐フェード性を向上させた。

画像: GT-Rのエンブレムを配したステアリングはR32から続く。社外ステアリングより握りやすいという評価もある。

GT-Rのエンブレムを配したステアリングはR32から続く。社外ステアリングより握りやすいという評価もある。

最新装備としては、ドライバーの感覚に忠実な操舵応答性と高い安定性を実現するヨーレイトフィードバック電動スーパーHICASに、最新ジェット戦闘機などにも用いられるモデルフォロイング制御方式を採用したことなどが挙げられる。このR34が、現状では最後のスカイラインGT-Rとなっている。

画像: 3年という短いモデルライフの最末期、2002年にはVスペック2ニュルなどを1000台発売し即日完売した。

3年という短いモデルライフの最末期、2002年にはVスペック2ニュルなどを1000台発売し即日完売した。

スカイラインGT-R(1999年)主要諸元

●全長×全幅×全高:4600×1785×1360mm
●ホイールベース:2665mm
●重量:1560kg
●エンジン型式・種類:RB26DETT型・直6 DOHCツインターボ
●排気量:2568cc
●最高出力:280ps/6800rpm
●最大トルク:40.0kgm/4400rpm
●トランスミッション:6速MT
●タイヤサイズ:245/40ZR18
●価格:499万8000円

画像: 平成スポーツカー図鑑は、ホリデーオート2019年4月号でも紹介しています。

平成スポーツカー図鑑は、ホリデーオート2019年4月号でも紹介しています。

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