サーキット走行にも対応するという「ステージIII」の発売
かつてのチューニングカーブランド「トミーカイラ」が15年ぶりに復活したとあって、2019年2月の発表(https://web.motormagazine.co.jp/_ct/17254340)はちょっとした話題になっていた。そこで発表されたものはスズキ スイフトスポーツの内外装や足まわり、マフラーの交換、ECUセッティングなどを施された「m14 ステージI」と「m14 ステージII」のふたつ。
しかしその発表の中で、さらなるチューニングを施した「サーキット対応のステージIIIを現在開発中」であることを公開していた。それからおよそ2カ月が経過した今日、2019年4月25日に最上級グレードとなる「トミーカイラ m14 ステージIII」が388万円で発売された。
ステージIIと比較すると、大容量ターボや全長調整式車高調、調整式ピロアッパーなどを新たに採用。エンジンパワーの向上と足まわりのセッティング、さらにブレーキ強化など、車両のトータルチューニングが施されたと言っていい内容ではないだろうか。ただしステージIIIは、パフォーマンスをより効率的に引き出すため、MT車のみの設定となっている。
ベースモデルと比較して、エンジンパワーは大容量ターボによって53ps/63Nmもアップ。最高出力193ps/5250rpm、最大トルク299Nm/2470rpmを発生するもので、当時からのチーフメカニック松本稔氏の手によるチューニングだという。
トミーカイラ m14 ステージIII 主要諸元
最高出力:193.2ps/5250rpm(ベースモデルは140ps/5500rpm)
最大トルク:299.1Nm/2470rpm(ベースモデルは230Nm/2500-3500rpm)
ECU:ダイナパックセッティング
タービン:高出力タービン
マフラー:オリジナルマフラー
足回り:調整式ピロアッパー、全長調整式車高調
ブレーキ:ステンレスメッシュホース、オリジナルブレーキパッド
ホイール:18インチ
エクステリア:フロントグリル、カナードランプカバー(カーボン)、リヤアンダースポイラー、リヤディフューザー(カーボン)、リヤウィングスポイラー(カーボン)、エンブレム一式
インテリア:メーター加工、パネル各部 塗装、ホーンパッド加工、オリジナルシフトノブ、オリジナルシフトブーツ、サイドブレーキグリップ、シート張替え
車両価格:388万円(税別)