貴重な54台のヴィンテージカー展示された
4月13 ~ 14日の両日、「コンコルソ デレガンツァ 京都 2019」が開催された。この日を桜も楽しみにしていたようで散らずに待っていたかのように咲き誇る会場となったのは、400年以上の伝統を持ち、ユネスコ世界遺産にも登録されている元離宮二条城。
そのなかでも通常は非公開である「二の丸御殿中庭」に、日本や欧米から54台のヴィンテージカーが集結、その中の22台はランボルギーニで、ミウラ、エスパーダ、イスレロ、ハラマ、ジャルパ、ウラッコ、カウンタック、LM002、ディアブロなどが集まった。
コンコルソ デレガンツァ=エレガンスさを競うコンクールは、世界を代表するものとしてイタリアコモ湖畔で開催される「コンコルソ デレガンツァ ヴィラ デステ」、全米オープンゴルフ選手権のゴルフコースで開催される「ペブルビーチ コンクール デレガンス」があるが、この「コンコルソ デレガンツァ 京都」もアジア圏内のワールドクラスのイベントとなっている。
そして3回目を迎える今回は、2019年4月19日に創業100周年を迎えたミラノのカロッツェリア「ザガート」や「ランボルギーニ・ポロストリコ」にも焦点が当てられた。ランボルギーニ・ポロストリコとは、2017年3月に開設されたランボルギーニの歴史的なクラシックカーなどを展示および収蔵するヘリテージセンターで、少なくとも10年以上前に生産が中止になったモデル(350GTからディアブロまで)のレストレーションと認定、アーカイブ保存、クラシックカーの純正スペアパーツの供給などを行うところだ。
さて今年のコンコルソ デレガンツァの結果だが、最優秀賞「ベストオブショウ」に輝いたのは、1965年製ランボルギーニ3500GT Zagatoでアメリカ人コレクターが所有するモデルだ。このクルマは、完璧なコンディションとその稀少価値が認められて受賞。さらに「レースアンドプロトタイプクラス」の優秀賞、「ベストザガート」にも輝いている。
そして「ベストランボルギーニ」に輝いたのは、ヴェルデミウラ(グリーン)のボディカラーとマスタードイエローの内装が美しい、日本人コレクターの所有する1971年製のミウラSV。このクルマは、「ランボルギーニ1963-1970」の優秀賞も受賞している。
その他の受賞車は、「ランボルギーニ1971-1985」に日本人コレクター所有のオレンジとブラックの内装の1975年製カウンタックLP400が受賞、このクルマは「Most Desirable to Drive(もっとも乗りたいクルマ)」にも輝いた。そして「ランボルギーニ1986-2000」の優秀賞には、2000年製のディアブロGTが受賞、これもまた日本人が所有している。(文:千葉知充/写真:2018 Automobili Lamborghini S.p.A.)