2代目の通称「カッコインテグラ」からフルモデルチェンジして登場した3代目インテグラの登場は驚きだった。スタイリングは精悍だったが、独立丸目4灯ヘッドライトの採用に違和感を覚えたホンダファン、インテグラファンも多く、わずか2年で大規模なマイナーチェンジを行い、フロントフェイスを変更した。

3代目インテグラってどんなクルマ?

インテグラは1985年に初代が登場、1989年に2代目にフルモデルチェンジされたモデル。今回紹介する3代目インテグラは、3ドアクーペモデルが26年前の今日、5月20日に発表/5月21日に発売。その3ドアクーペ発売から遅れること2カ月後、4ドアハードトップモデルが7月22日に発表/翌23日に発売されている。

発売当初の搭載エンジンは3種類。最スポーティグレード「Si VTEC」に搭載するエンジンは、180ps(4速ATは170ps)/17.8kgmを発生する1.8リッター直4DOHC・VTEC「B18C」。これは1リッターあたり100ps、許容回転数8000rpmを達成するもので、高回転/高出力と中低速域での十分なトルクを両立させていた。

1.6リッター直4DOHC「ZC型」は105ps/13.8kgmのキャブ式と120ps/14.5kgmのPGM-FI式の2種類を用意、105ps仕様は「ZX」、120ps仕様は「ZXi」グレードに採用されていた。

この3代目インテグラは、インテグラとして初の「タイプR」が登場したモデルとして知られているが、インテグラタイプRが登場したのは1995年9月1日(3ドアクーペ。4ドアハードトップは10月16日)。その年の8月に、インテグラはビッグマイナーチェンジを行いフロント周りのデザインを一新、先代インテグラのような横長薄型のヘッドライトに変更されているため、3代目インテグラを思い出すときにはそちら後期型のイメージが強いはずだ。

この初期型・丸目4灯のデザインは、アメリカ市場では非常に好評だったものの、日本では販売が振るわなかった。そのため3代目インテグラ初期型の中古車は非常にタマ数が少なく、現在は高値で取引されているという。

車両価格(発売当時。東京)

●3ドアZX 129万7000円 
●3ドアZXi 166万6000円 
●3ドアSi VTEC 200万5000円

※ロックアップ機構付き4速ATは8万円高。

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