キーワードは「電動化」「自動運転」そして「コネクティビティ」
エンジニアのための自動車技術専門展として、1992年に始まった「人とクルマのテクノロジー展」。今回で28回目を迎え、624社が出展した。
自動車に関連したハード&ソフトを開発・生産するメーカーによる、ふだんは目にしないような技術展示が中心だが、国内の自動車メーカーはすべて出展している。
また、最新モデルの試乗会や、開発秘話が聞ける講演、ワークショップに学術講演会など、この3日間のパシフィコ横浜は自動車関連企業に従事する人で埋め尽くされる。
展示内容をザッと見ていくと、キーワードはやはり「コネクティビティ(C)」、「自動運転(A)」、「シェアリング(S)」、そして「電動化(E)」だなと感じさせるものが大半だ。
こうした技術には詳しくはないけれどクルマ好き…という人にも楽しめるよう、国産乗用車メーカーは比較的わかりやすい展示内容となっている。
トヨタは2017年の東京モーターショーに出展した「CONCEPT-愛i」を中心に、電動化やコネクティビティの技術展示。固体のリチウムイオン電池も展示されていた。
日産は最近発表したばかりの「プロパイロット2.0」やe-パワーートレイン、可変圧縮比ターボエンジンなどを技術展示。デイズの実車も展示されていた。
ホンダはクラリティPHEVや電動二輪車の技術展示や、着脱式バッテリー「モバイルパワーパック」を利用したオシャレなシニアカーも参考出品した。
マツダは発表間近のマツダ 3(北米仕様)を中心に、SKYACTIVのさまざまな技術を展示。内燃機関にこだわるマツダらしい展示内容だった。
スバルは北米で販売しているクロストレック(日本名:XV)のプラグインハイブリッドの実車やパワートレーンを中心に、先進安全技術や環境技術などを展示。
三菱はアウトランダーPHEVのシャシモデルを中心に、V2H(ビークル to ホーム)の家庭用システム「電動ドライブハウス」コンセプトなどを展示した。
スズキはジムニーやカタナの実車を中心に、四輪、二輪、そしてマリン事業における取り組みを展示。ジムニーのドライビングシミュレーターが人気を呼んでいた。
ダイハツはレストアされた1960年代のレーシングカー「P5」(https://web.motormagazine.co.jp/_ct/17245746)を展示。ハイテク技術の波状攻撃に疲れた身には、ホッとさせてくれるブースとなっていたようだ。
なお、「人とクルマのテクノロジー展 2019 横浜」は24日(金)が最終日となる。開催時間は17時までだ。