前輪をエンジンが、後輪をモーターが駆動するX1 xDrive25eの4WDシステム
BMWの最もコンパクトなSUVであるX1の初代は、2009年に3シリーズをベースとして登場。そして2代目となる現行モデルは、2シリーズアクティブ/グランツアラーをベースに2015年にデビューしていた。FFベースのプラットフォームに変更されたことで居住性やラゲッジスペースなどユーティリティを大きく向上。1.5Lターボから2Lディーゼルなど、パワートレーンのラインナップも豊富だ。
そして2019年5月30日、ドイツ本国でビッグマイナーチェンジの概要が発表された。
先日公開されたばかりの新型1シリーズや、すでに日本でも発売されているX5も同様だったが、フロントマスクのキドニーグリルは大型化、そして左右がつながるデザインに変更されて存在感を増している。これにともなってフロントバンパーも意匠変更し、RVのようなたたずまいを強調。この他にも、リアバンパーデザインやウインドウモールの変更など視覚的な変化はあるものの、大幅改良というわけではない。
さらに、エンジンを含むパワートレーンの改良によって燃費やCO2排出量の削減などが図られている。ただ、今回のマイナーチェンジのトピックは、X1として初めてとなるプラグインハイブリッドモデル「BMW X1 xDrive25e」の追加だ。
125hp/220Nmを発生するターボエンジンが前輪の駆動と充電を担当し、95hp/165Nmを発生するモーターが後輪の駆動を担当する、4WDシステムとなる。また、9.7kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載して、モーターだけによる走行も可能。満充電の状態からの航続可能距離は約50kmにもなるという。このシステムによって、欧州仕様の燃費は暫定値ではあるものの50km/L(欧州のNEDC準拠)をマークしている。
ただ、このプラグインハイブリッドモデルの生産は2020年3月からはじまるとのこと。正式発表/日本導入の時期についてはまだ先のようである。