2019年6月7日、気象庁は東海/関東甲信/北陸/東北南部地方での梅雨入りを発表……今年もまたジメジメしたイヤなシーズンがやってきた。不快なのは人間だけじゃなく、クルマも同じ。しっかりと対策してすっきりと乗り切りたい。そこで、今からでも間に合う、簡単梅雨対策を紹介していこう。まずはボディ編から。

なにはなくとも塗装保護。洗車のあとは、ワックスよりコーティング施工が効く

梅雨対策で基本となるのはやはりボディ表面の保護だ。塗装そのものの劣化を防ぐという目的ももちろんあるが、以前から問題になっている酸性雨は塗装に深刻なダメージを及ぼす。最近ではさらなる汚染物質が含まれているとも言われているだけに、しっかりと対策したい。洗車で汚れを徹底除去して、コーティングで塗装を守ろう。

まずは洗車を、と言いたいところだが……そのついでにすべきことがある。塗装面にはクルマのブレーキ粉や鉄道の線路から飛散した鉄粉が刺さっていることがある。タバコやお菓子を包むセロファン越しにボディを撫でるとその存在を感じやすい。これらの鉄粉は放置すると鉄粉そのものがサビて塗装を傷める。専用の粘土で鉄粉を除去しておこう。

画像: 塗装に付着した不純物をできるだけ除去。放置するとサビの原因にもなるので注意。

塗装に付着した不純物をできるだけ除去。放置するとサビの原因にもなるので注意。

洗車のあとは塗装保護だ。どっちがいい悪いではないが、固形ワックスと液体コーティング剤のどちらが梅雨対策に適しているかと聞かれれば、答えは後者。固形ワックスの濡れたような極上のツヤも捨てがたいが、雨でワックス分が徐々に流れ落ちて油膜の一因となってしまうことも知っておきたい。雨が降り続く、梅雨時には使用を控えるのが無難だ。

やはり化学的に結合して、がっちりと塗装を守ってくれるコーティング剤のほうが、酸性雨などからの防御という点でも優れていると言える。最近は施行の楽な製品が多いのもありがたい。

画像: コーティングの主流はお手軽系。濡れたボディにスプレーして拭き上げるだけの手間いらず。効果も問題なし。

コーティングの主流はお手軽系。濡れたボディにスプレーして拭き上げるだけの手間いらず。効果も問題なし。

コーティング剤とひとことで言っても水弾きの特性には、「撥水」と「親水」がある。最近では疎水という言葉も目にするようになったが、これは親水とほぼ同じ特性だと思っていい。では雨が降り続く梅雨に、撥水と親水のどちらがいいかというと、雨粒をしっかり弾いて、次々と流し落としてくれる「撥水」のほうがベター。もちろん親水でも大きな問題はなく、まずは保護するのが大切ではある。

ただし、覚えておいて欲しいのは、夏になると適性は逆転するということ。豪雨の後に突然、強烈に晴れたりするので、撥水だと残った水玉がシミになることもあるからだ。日差しの強い夏季には、親水系コーティングがベターだと言える。(文/写真:近藤暁史)

This article is a sponsored article by
''.