タイトル写真:グッドウッドフェスティバルでお披露目された「フォードGT MkII」はベースのGTをさらに過激にチューニングした仕様。
WECで活躍したフォードGTを元に過激にチューンアップ
フォードとマルチマチックは、英国で開催されているグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで限定版のトラック専用GT「フォードGT MKII」を発表した。

エアロダイナミクスを究極まで追求したフォルムは圧巻。レースレギュレーションから解き放たれたエンジンパワーは700psに達する。
同車は3・5L V6エコターボエンジンから700psを発生するエンジン、7速デュアルクラッチトランスミッションを持ち、レースで実証されたエアロダイナミクス、レーシングカー的なハンドリングを実現している。
フォードがFIA世界耐久選手権とIMSAから得たノウハウをもとに、フォードGTレース車両設計、開発などを請け負ったマルチマチック社と共同開発し、レースレギュレーションにとらわれないサーキット仕様としたのだ。

フォードとともにWECを闘ったカナダのマルチマチック社と共同で開発された。実戦を闘ったノウハウがそこここに生きている。
ベースとなったフォードGTよりも200ps以上のパワーアップを果たしており、冷却系にはウォータースプレーを備えた大容量の冷却システムなども装備。大型のリアウイングや、フロントレーシングスプリッター、デュフューザーにより、フォードGTの4倍以上のダウンフォースを得ている。

コクピットには無駄な装備は一切無い。ロールケージはもちろん、自動消火器も備わっている。
さらに約90kgの軽量化が図られた上、フロント15.5インチ、リア14.1インチのBremboカーボンセラミックブレーキを採用することによって、GTレースカーのそれを超えるブレーキ性能を特徴としている。世界限定45台で価格は120万ドル(約1億3000万円)とのことだ。