STIは、スバルのモータースポーツ活動の核としてのみならず、インプレッサなどをベースに多くのコンプリートカーを世に送り出している。そんなSTIのリアルスポーツ・コンプリートを紹介していこう。

Sシリーズとは一味違った硬派モデル。ラジカルな姿勢で走りを追求

300台限定! インプレッサ WRX STI スペックC タイプRA-R(2006年11月発表・発売)

画像: 前回紹介したS204とパワースペックは変わらないが、車重は60kgも軽量化されている。

前回紹介したS204とパワースペックは変わらないが、車重は60kgも軽量化されている。

大人向け路線のSシリーズが続く中、ロードゴーイングレーサー的硬派モデルとして送り出されたのが、このインプレッサ WRX STI スペックC タイプRA-Rだ。

車名のRAとは「Record Attempt(記録に試みるというような意味)」の略で、それに加えた「R」はラジカル、レーシーを意味する。

画像: 320psの最高出力を誇るエンジンは4400rpmで44.0kgmの最大トルクを発生。エンジンマウントも専用強化品でパワーを支える。

320psの最高出力を誇るエンジンは4400rpmで44.0kgmの最大トルクを発生。エンジンマウントも専用強化品でパワーを支える。

エンジンはベースのスペックCに対して、ボールベアリングターボのタービンブレードの枚数を減らした上に形状を最適化している。さらに、エアインテークダクト形状をストレート化して吸気効率を高めており、ECUを変更して、中高速域でのレスポンスを向上させている。

本気で攻めるための要がブレンボ製のブレーキで、フロントは対向6ポットキャリパーを採用。ブッシュ類をすべてピロボール化するなど徹底的に足を固め、スペックCに対して15mmのローダウン化も図っている。

画像: 室内はエアコンレスというハードさ。シフトノブは軽量で操作製に優れるジュラコン製。フルバケットシートはオプション。

室内はエアコンレスというハードさ。シフトノブは軽量で操作製に優れるジュラコン製。フルバケットシートはオプション。

インプレッサ WRX STI スペックC タイプRA-R 主要諸元

●全長×全幅×全高:4475×1740×1410mm
●ホイールベース:2540mm
●重量:1390kg
●エンジン型式・種類:EJ20・対向4 DOHCターボ
●排気量:1994cc
●最高出力:320ps/6400rpm
●最大トルク:44.0kgm/4400rpm
●燃料・タンク容量:プレミアム・50L
●トランスミッション:6速MT
●サスペンション前/後:ストラット/ストラット
●ブレーキ前/後:Vディスク/Vディスク
●タイヤサイズ:235/40R18
●価格:428万4000円

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