フィアット社創業120周年記念で“500”にオマージュを
フィアット社は、イタリア最大の自動車メーカーだ。いまから120年前の1899年、ジョバンニ・アニエリらによってトリノで創業された。フィアット(FIAT)という名は、イタリア語で「トリノのイタリア自動車製造所」を意味する Fabbrica Italiana Automobili Torino の頭文字を繋げたものだ。
現在は、アメリカのクライスラー社も完全子会社化し、FCA(フィアット・クライスラー・オートモビルズ)グループを形成している。フィアットはアルファロメオ、ランチア、マセラティ、アバルトを傘下に収め、フェラーリの株も過半数を所有している。つまり、イタリアの大手自動車ブランドは、フィアットが牛耳っているといっても過言ではない。
そんなフィアット社の創業120周年を記念して、500(チンクェチェント)に240台の特別限定車「チェントヴェンティ」が設定された。お察しのとおり、チェントヴェンティ(Centoventi)とはイタリア語で120のこと。
1.2 ポップをベースに、フロントフェンダーとリアゲートにはフィアットのブランドカラーであるボルドー(ワインレッド)を基調として「120 Centoventi」の文字と、1899年にフィアット社が最初に送り出したモデル「フィアット③1/2 HP」を描いたステッカーが貼られる。
ベース車同様、レザーステアリングホイール(オーディオ/ハンズフリーコントローラー付)、マルチファンクション ディスプレイ、スマホ対応の7インチタッチパネル モニター付インフォテインメントシステムなどを標準装備する。
搭載されるエンジンはアイドリングストップ機能付きの1.2L直4 SOHCで、ATモード付き5速シーケンシャルミッションのデュアロジックと組み合わされる。
車両価格(税込)は184万円と、ベース車(199万8000円)より安い設定となっている。ボディカラーと限定台数は、ボサノバ・ホワイトが120台、パソドブレ・レッドとミント・グリーンが各60台だ。