地元イタリアGPでフェラーリが9年ぶりの優勝
前戦でF1初優勝を遂げたフェラーリの新星シャルル・ルクレールが、チームのお膝元のモンツァで値千金の連勝を飾った。
2戦連続のポールポジションからスタートして首位を奪ったものの、すぐ後ろにはレースペースに自信を持つメルセデス2台がピタリとつける厳しい展開。本来、連携してメルセデスと戦うべきチームメイトのセバスチャン・ヴェッテルはスピンとペナルティで自滅し、ルクレールはたったひとりでハミルトンとボッタスを相手にすることになった。
しかし、DRSとスリップストリームを使って攻撃を仕掛けてくるハミルトンをギリギリのタイミングで抑え、終盤にはタイヤ交換を遅らせたことで有利かと思われたボッタスを寄せ付けないラストスパートも披露。見事、トップでチェッカーを受け、地元ファンを歓喜させた。
今季2勝目を挙げたルクレールはこれでヴェッテルを抜いてランキング3位に浮上。名実ともに名門フェラーリを背負って立つ存在になりつつある。
不運のレッドブル、輝きを見せられず
ホンダの新しいパワーユニット、スペック4への換装によって年間で規定される使用数をオーバーし、今回グリッドペナルティを受けることになっていたレッドブルのフェルスタッペンは、相次ぐ不運によって予想以上の苦戦を強いられてしまった。
まずスタート直後に前走車への追突を避けようとエスケープロードに逃れた際にフロントウイングを破損して緊急ピットイン。なんとかポイント圏内まで追い上げてタイヤ交換に入ると、今度は直後にバーチャルセーフティカーが発動し、まだタイヤ交換に入っていないライバルたちがタイムロス少なくピットインするという不運にも見舞われる。
再びポイント圏外へ落ちたフェルスタッペンはそこから8位まで挽回するのがやっとだった。
一方、前戦でパワーユニット交換を済ませて上位入賞の期待のあったチームメイトのアルボンも、予選Q3で2度ともタイムアタックできないという不運があり8番グリッド止まり。レースでもコースアウトやペナルティで遅れをとり、6位まで挽回するのが精一杯。今回絶好調のルノー2台の後塵を拝する結果となった。
次戦第15戦シンガポールGPは、9月22日、マリーナベイ・ストリート・サーキットで開催される。
F1第14戦イタリアGP決勝 結果
優勝 16 C.ルクレール(フェラーリ)53周
2位 77 V.ボッタス(メルセデスAMG)+0.835s
3位 44 L.ハミルトン(メルセデスAMG)+35.199s
4位 3 D.リカルド(ルノー)+45.515s
5位 27 N.ヒュルケンベルグ(ルノー)+58.165s
6位 23 A.アルボン (レッドブル・ホンダ)+59.315s
7位 11 S.ペレス(レーシングポイント)+73.802s
8位 33 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)+74.492s
9位 99 A.ジョビナッツィ(アルファロメオ・フェラーリ)+1周
10位 4 L.ノリス(マクラーレン・ルノー)+1周
11位 10 P.ガスリー (トロロッソ・ホンダ)+1周
リタイア 26 D.クビアト(トロロッソ・ホンダ)
2019 F1ドライバーズスタンディング
1位 L.ハミルトン(メルセデスAMG)284
2位 V.ボッタス(メルセデスAMG)221
3位 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)185
4位 C.ルクレール(フェラーリ)182
5位 S.ヴェッテル(フェラーリ)169
6位 P.ガスリー(レッドブル・ホンダ) 65
2019 F1コンストラクターズスタンディング
1位 メルセデスAMG 505
2位 フェラーリ 351
3位 レッドブル・ホンダ 266
4位 マクラーレン・ルノー 83
5位 ルノー 65
6位 トロロッソ・ホンダ 51