ブランドの枠を超えてワールドワイドで益々活況を呈するSUVマーケット。この連載企画では、国産・輸入車を問わずSUVの「今」を感じられるモデルを順次紹介していく。今回紹介するのは「スバルXV」だ。

格段の進化を見せた衝突安全性

3代目スバルXVは「Fun Adventure」をコンセプトに、洗練されたデザインとスバルらしいSUVとしての走破性、そして世界トップクラスの安全性能を兼ね備えたクロスオーバーSUVとして2017年に発売された。スバル共通のデザインフィロソフィー「DYNAMIC×SOLID」を全面採用して、無骨になりやすいSUVに流麗さを融合させたスタイリングを実現。

基本骨格に新開発のSUBARU GLOBAL PLATFORMを採用して、操舵応答性と安定性が飛躍的に向上させたのもポイントだ。ボディもフレームワークを一新。骨格と上屋の結合強化やリアフレームとサイドシルの結合構造見直し、構造用接着剤の採用などによって剛性も大幅に高められた。その結果、衝突時のエネルギー吸収量は先代比1.4倍となり、全方位での衝突安全性も向上している。

発売当初のパワーユニットは2.0L直噴と、3代目で新設定された1.6Lという2本建てだったが、2018年の改良時に、スバル独自の2.0L直噴NA水平対向エンジン+電動化技術=e-BOXERを追加(Advanceに搭載)。スムーズで軽快な加速感で市街地などでの扱いやすさとXVらしい走りの良さを高めながら、JC08モード燃費19.2km/Lの低燃費も実現した新開発ユニットとして注目されている。

画像: 基本ボディはインプレッサスポーツと共通。

基本ボディはインプレッサスポーツと共通。

走行フィールを選択できるI-DRIVEを搭載

トランスミッションはスバルがリニアトロニックと呼ぶ7速マニュアルモードつきCVTで、パドルシフトも備える。大幅な軽量化と静音化が図られたほか、アクセル開度が大きくなるとステップ変速に切り替わる「オートステップ変速」機能も搭載。またシーンに合わせて「インテリジェントモード(I)」と「スポーツモード(S)」に走行フィールを変えられるSI-DRIVEも搭載していて、ダイレクトかつリニアで気持ち良い加速感が味わえるようになった。

駆動系はもちろんスバルご自慢のシンメトリカルAWDで、路面や走行状況に応じて前後輪に最適なトルクを配分する「アクティブトルクスプリットAWD」が搭載される。さらに、エンジン/トランスミッション/AWD/VDCを統合制御し、4輪の駆動力やブレーキなどを適切にコントロールする「X-MODE」も搭載。下り坂で常に一定の車速を維持するヒルディセントコントロール機能も付いているので、雪道や砂利道、滑りやすい登降坂、泥濘地など、あらゆるシーンで最高のパフォーマンスを発揮するのもXVの強みだ。200mmの最低地上高も踏破性の安心感に繋がっている。

安全装備は四半世紀以上にわたる研究開発の歴史を持つ、スバル独自の運転支援システム「アイサイト(ver.3)」を標準装備する。AT誤発進抑制制御&AT誤後進抑制制御、後退時ブレーキアシストなどに加え、リアビークルディテクションを設定するなど、ぶつからない安全性能を大きく向上させたのもXVの魅力となっている。

画像: 2.0i-Sアイサイト搭載の2L水平対向4DOHCエンジン。最高出力154ps/最大トルク196Nmを発生。

2.0i-Sアイサイト搭載の2L水平対向4DOHCエンジン。最高出力154ps/最大トルク196Nmを発生。

■スバル XV 2.0i-Sアイサイト 主要諸元

●全長×全幅×全高=4465×1800×1550mm
●ホイールベース=2670mm
●車両重量=1440kg
●エンジン=水平対向4DOHC
●排気量=1995cc
●最高出力=154ps/6000rpm
●最大トルク=196Nm/4000rpm
●駆動方式=4WD
●トランスミッション=リニアトロニック7速CVT
●車両価格(税込)=270万円

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