LE TOUT PREMIER VÉHICULE 100% ÉLECTRIQUE MAZDA—“マツダ初の100%電気自動車”。PREMIÈRE MONDIALE AU SALON AUTOMOBILE DE TOKYO—“東京モーターショーでワールドプレミア”。日本国内ではまだ公表されていないにもかかわらず、フランス マツダは10月の東京モーターショーで初の量産型EVがワールドプレミアされることをいち早くアナウンスした。(タイトル写真は現地法人のH.Pより)
かねてより2020年には完全自社開発によるEVの発売を公表していたマツダ。去る9月上旬には、ノルウェーのオスロでCX-30をベースにした先行試作車(MAZDA e-TPV)による試乗会も行われ、フルEVながら実にマツダ車らしい走りを披露したという。ちなみにCX-30はマツダの新世代スモール・アーキテクチャーの第2弾であるが(第1弾はMAZDA 3)、試乗会で披露された初の量産EVはそのプラットフォームをベースに数々の設計変更が行われた専用アーキテクチャーであった。
前輪を駆動するモーターの最高出力は105kW、最大トルクは265Nm。専用リチウムイオンバッテリーは極めて薄く、フロア下に20本のボルトによって締結されている。その容量は35.5kWhと決して多くはないが(リーフe+は62kWh)、そこがマツダの見識だ。バッテリーのライフサイクルを考えると、むやみな大容量化はCO2の排出量を増やすだけで、マツダの考える「サスティナブルZOOM ZOOM」には一致しない。そこでさらなる航続距離を求めるならば、このEV登場の後に控えるレンジエクステンダー(ロータリーエンジンを使ったマルチ電動車)を選べば良いという戦略も打ち出している。
量産モデルの世界初公開は、タイトルのとおり今年の東京モーターショーで間違いない。そこではCX-30よりさらに急進的かつ未来的なフォルムで登場するという。