今回のテーマは足回りのセッティング
さて今回の参戦でチャレンジしたのは、足回りのセッティングです。チーフメカニックの神田さんが考えて、私好みの足回りのセッティングをふたつ用意してくれたとのこと。
「ピーキー目と安定目の2パターンで迷ってるんですが、どっちにします?」と神田さん。あら、これって悩ましい…。「最初に安定目でいっちゃうと、余計ピーキーに感じそうだから、う~ん、午前中の方が元気があるし(笑)、ピーキー目でいきましょう!」と私。神田さんはご自身がサーキットのレースをされていたこともあってか、私のフィーリングをよくわかってくださるんですよね。言語が通じやすいというか。こういうやりとりが楽しい!
ところがいざ乗ってみたら「あれ?全然ピーキー目じゃないじゃん」。確かに前回のカムイと比べると断然乗りやすいけど…。「神田さ~ん! 全然ピーキー目じゃないんだけど~」と、連絡したところ「実は雨降りそうだっていう予報を見たので、安定目にしておいたんです~」と神田さん。なるほど(笑)。そこまで読んでくれていたとは、さすが名メカニックさんです。
「抑えて! 抑えて!」を肝に臨んだのですが・・・
午前中いい感じだったので、午後からはピーキー目?とも思いましたが、コ・ドライバーの佐竹尚子さん「いや、このままで!」とのこと(笑)。雨は大丈夫でしたが、明日も走るためには、無事に今日を走り切らないとダメですからねぇ。
でも尚子さんがそう言ったのもよくわかるんです。今回のSS(スペシャルステージ)はところどころコンクリート路面が出てくるのですが、これがまた滑るんですよ。まぁタイヤがグラベル用タイヤだからなんですが、ビックリするほど滑るし、ちょっと頑張るとタイヤがすぐになくなっちゃう。そこは抑えろって話なのですが、どこまで抑えればいいのか、こういう加減が難しくって…。御多聞に漏れず、午前中思ったより走れて調子に乗っていた私は、危うくいきかけました…(汗)。
さらに、フィニッシュ看板の先で急に右に曲がるところがあるんですが、これがまた下り坂で、そのフィニッシュの先に穴があり、なんとかフィニッシュの先は曲がれたものの、今度は立木が現れ、これまたなんとか避けたという具合でして…。ふーっ。尚子さんが正解!というわけで初日ということもあり、安定の選択です。
そして今日は抑えるぞ~と挑んだ午後。懸念していたコンクリート路面、下りのフィニッシュでは、ここまで抑えなくても、抑えすぎたかなぁ? という結末で情けないこと然りでしたが、それよりもレッキ(下見走行)の際に懸念していた通り、ワダチがとんでもないことになってきました…。う~む、明日が思いやられるぞ…。<続く>(文:竹岡 圭/写真:原田 淳)