9月30日の23時59分までに入口を通過すれば料金は改定前となる
2019年10月1日から消費税率が10%に引き上げられるのに伴い、さまざまな料金も改定される。高速道路の通行料金も例外ではない。高速道路料金の改定は、国の方針に基づき、消費税率引上げ相当分を料金に適正に転嫁し、事業全体として110/108以内の改定となるよう調整される。
高速自動車国道(対距離制区間)の料金計算例(普通車・普通区間の場合)を示すと、
改定前の料金では
(24.6円/km×利用距離+150円)×1.08 → 四捨五入により10円単位
だったものが、改定後の料金は
(24.6円/km×利用距離+150円)×1.1 → 四捨五入により10円単位
と変更される。
なお、利用距離が100kmを超える場合、100kmを超え200kmまでの部分を25%割引し、200kmを超える部分を30%割引する。また、料金が1万円を超える場合には、100円未満の端数は切り捨てるなどの処理を行うのは、改訂前も改訂後も変わらない。
首都圏を起点にした、具体的な例を挙げておこう。
普通車でETCを利用した場合
●東京〜御殿場:2570円(改定前)→ 2620円(改訂後)
●調布〜河口湖:2550円(改定前)→ 2600円(改訂後)
●浦和本線〜宇都宮:3050円(改定前)→ 3110円(改訂後)
首都高速の通行料金も、普通車の場合、ETCを利用すれば改定前は利用距離によって300〜1300円だったが、改訂後は300〜1320円となる。現金で利用すると改定前は1300円だったが、改訂後は1320円となる。
改定後の料金は、NEXCO各社や首都高速道路株式会社のWebサイト(料金検索サイト)で検索が可能だ。
ちなみに、9月30日の23時59分までに高速道路(首都高速も)の入口ゲートを通過すれば、10月1日になってから出口ゲートを通過しても、改定前の料金で通行できる。入口ゲートの通過時間が10月1日の0時を過ぎてしまったら、改定後の料金となる。
また、サービスエリアやパーキングエリアでの飲食に伴う消費税率は、一般のお店と同様、店内飲食は10%、持ち帰りは8%となる。詳しくは、現地スタッフに尋ねてみるといいだろう。