2005年8月に迫っていた「レクサス日本導入」を前に、2005年3月のジュネーブショーで「レクサスIS」がワールドデビューを果たすことになるが、それに先駆けて直前の2月に2点の公式写真がまず公開されている。期待が高まる中で、「レクサスIS」はどのように登場したのだろうか。(以下の紹介記事は、Motor Magazine 2005年4月号より)

新型BMW3シリーズと同時にジュネーブでワールドデビュー

3月1日から開催される2005年ジュネーブショーで発表されることになったレクサスIS、その写真がわずか2点ではあるが公開された。

レクサスの次期GSは、昨年2004年のデトロイトショーで公開され、また、日本でもすでにお披露目されているが、このISに関しては、これまでほとんど情報がなかった。2005年8月の日本へのレクサス導入にあたって目玉となる車種だけに、その中身については様々な憶測が流れていたが、ついに公式写真と若干のデータが発表されたので、一部、予想を交えて、その内容を紹介することにしよう。

まず、このクルマの位置づけだが、それは「BMW3シリーズをライバルとするスポーツセダン」ということになる。世界発表の場として、新型3シリーズ(E90型)と同じジュネーブショーが選ばれたのは、あながち偶然ではない。3シリーズへの宣戦布告と受け取ってよいだろう。

まずスタイリングだが、フロントグリルにはGSと同様な手法が見られる。それは「 外側の鋭角と内側の曲線」だ。これがレクサスを特徴づける顔になり、次期LSもこの流れに沿ったものになるのだろう。

さて、ISのスタイリングの特徴は、実はフロントよりリアにありそうだ。ボディのサイドラインから、リアのコンビネーションランプへと滑らかに流れるラインが美しいという。

そして、ボディサイズだが、この真正面の写真から想像できるように、かなりワイドだ。BMW3シリーズの1817mmまではいかないにしても、それにかなり近い数字になる。

搭載エンジンは、2.5LのV6直噴ガソリンエンジンとヨーロッパには2.2Lの直4ディーゼルが用意される。出力はディーゼルは177psと公表されたが、ガソリンについては未発表。おそらく200psにはなるだろう。また、トランスミッションは、スポーツパドル付き6速ATと、6速MTもある。

その他の装備としては、VDIM(統合型走行安定システム)、10個のSRSエアバッグ、インテリジェントAFS(アダプティブ・フロントライティング・システム)、レーダークルーズコントロール、プリクッラシュセーフティシステムが採用されることが明らかになっている。

欧州での発売開始は2005年の末になる。価格は日本円に換算して400万円くらいになりそうだ。また、4月に開催されるアメリカのニューヨークショーでは、3.5L搭載モデルがお披露目されそうだ。すると、8月の日本デビュー時には、2.5Lと3.5Lの2モデルが用意されるということになると予想されている。

さて、GSがアメリカで、ISが欧州でワールドデビューということになると、次期LSは東京モーターショーでデビューということか。(文:Motor Magazine編集部/Motor Magazine 2005年4月号より)

画像: 日本的美意識を盛り込んだというインテリア。センターコンソール部分のボリューム感あるデザインはGSと共通。

日本的美意識を盛り込んだというインテリア。センターコンソール部分のボリューム感あるデザインはGSと共通。

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