ハスラー コンセプトも含めて、スズキのワールドプレミアは5モデル!
1920年にスズキの前身となる織機メーカー「鈴木式織機製作所株式会社」が設立され、2020年で100周年を迎える。次なる100年に向けて、小型車メーカーの雄であるスズキが東京モーターショー2019の出展概要を発表した。バイクやマリン製品などの出展も予定されているが、ここでは自動車をピックアップしていこう。
スイッチひとつでクーペにも、ワゴンにも変化。「WAKUスポ」
ひとつのクルマで家族内の20代から70代まで、親子3世代にわたってシェアできることをコンセプトとしている。全長3700mm、全幅1650mm、全高1430mmとコンパクトなクーペボディにエンジンとモーターを搭載するPHEVモデルで、駆動方式は4WD。
その特徴はボタンひとつで2ドアクーペとワゴンスタイルをスイッチできるということ。この変化に合わせて、フロントマスクやインテリアの表示コンテンツも切り替わる仕組みも取り入れられる。ドライバーが用途に応じてスタイルを変更するという、未来のコンパクトカーの提案だ。
2040年以降の自動運転レベル5を見据えた「HANARE(ハナレ)」
完全自動運転の実現した未来のコンセプトカーで、もちろんEVで4WD。レベル5にあたる自動運転技術の投入により、ハンドルやアクセルペダルなどの操作系は存在しない。シートもまるでソファーのようだ。車名とおり、家の離れをイメージしたプライベート空間を展開している。
初見ではわかりにくいが、エクステリアは前後対称デザインとなっている。つまり、進行方向は前後どちらにでも進むことができるもので、当然だが前後輪どちらでも操舵できる4WSとなっている。EVの自動運転車両だからこそのコンセプトカーと言える。
子育て支援車両「エブリイどこでもベビールーム with コンビ」
とてもわかりやすい車名がすべてを表している。軽商用車のエブリイをベースに、ベビー用品を展開するコンビ(Combi)とコラボし、後席やラゲッジルームを赤ちゃんに授乳やオムツの交換をできるスペースへとアレンジしたコンセプトモデル。
リアスペースにベッドを配置して休憩できる空間とするだけでなく、窓ガラスにはシェードやカーテンを、また仕切りを設置するなどプライバシーを守る配慮がなされている。屋外イベントや災害時の避難所など、活躍できるシーンがかなり多そうだ。
クロカンテイストをプラスしてフルモデルチェンジか「ハスラー コンセプト」
今回の目玉となるであろうモデルが、次期ハスラーとも言えるこのコンセプト。フロントマスクは、評判のいい現行モデルからキープコンセプトとなるが、ボディ全体のシルエットは直線基調へとスイッチしている。角ばったデザインとすることで、より頑丈で、より大きいイメージへと変貌した。
また、夜間歩行者検知機能や後退時ブレーキサポートといったスズキの予防安全技術を搭載し、さらにターボモデルにはACC(アダプティブクルーズコントロール)や車線逸脱抑制機能を搭載するなど、運転支援システムも進化させてきた。
「ハスラー コンセプト」をアウトドアスタイルにカスタマイズ
ハスラーコンセプトをベースに遊びの要素をプラス、際立たせた純正アレンジモデル。カモフラージュ調のサイドデカールやモノグラム調のルーフラッピングを施し、さらにルーフラックを装着することでアウトドアテイストを加味している。内装にもクライミングロープをイメージしたパイピングを施したシート、迷彩柄フロアマットを採用することで気分を盛り上げる。
スズキは東京モーターショー2019にワールドプレミア5モデル・7台を含む19台のクルマを展示すると発表。この他にも、ジグザー250やレース車両GSX-RRを含むバイクを8台、電動車いすを1台展示するという。