2020年末には発売予定の次期MIRAIは、このクルマそのもの!?
その名のとおり、MIRAI コンセプトは次期MIRAIの開発最終段階のモデルだという。現行型のMIRAIは、2014年12月に発売された水素を燃料とする燃料電池自動車(FCV)だ。2019年8月末現在で、世界中で約1万台を販売している。
「究極のエコカー」と呼ばれるFCVだが、次期型のMIRAIではエコカーの枠を超えた、思わず誰もが振り返る魅力的なスタイリングと、思わず踏みたくなる新感覚の走りを目指している。
MIRAI コンセプトのサイズは、全長4975×全幅1885×全高1470mm、ホイールベースは2920mm。従来型より全長を85mm、ホイールベースを140mm拡大し、車高を65mm下げて伸びやかなプロポーションとしている。トレッドを75mm拡大し、20インチ大径タイヤの採用でタイヤ外径も80mm拡大して、ダイナミックさと軽快感を与えている。6ライトウインドーのサイドビューは、ハッチゲートを備えたファストバックに見えるスタイルだが、リアには独立したトランクを備える。
インテリアは、センターダッシュ上に12.3インチのワイドモニターを備え、ドライバーを包み込むようなインパネが特徴的だ。サイズの拡大で居住性も向上し、後席は3人掛けの5名乗車が可能になった。
TNGAプラットフォームを新採用し、駆動方式は従来型の前輪駆動から後輪駆動へ変更された。TNGAプラットフォームによる上質な乗り心地に加え、FCVならではの加速時の静粛性は大幅に向上している。スタイリングに負けない新感覚の走りも楽しめるという。
FC(燃料電池)のシステムは従来型から刷新し、FCVとしての性能を大幅に向上。水素搭載量も拡大し、航続距離を従来型よりも約30%延長(およそ900km)することを目標に開発された。MIRAI コンセプトのスペックは、ここで紹介した以外のデータは現在のところ未公表だが、トヨタではほぼこのままのスタイルで新型MIRAIとして、2020年末には発売を予定している。