C-HRの1.2Lターボとハイブリッドの両グレードにGRスポーツ設定
トヨタはスポーティグレード「GRスポーツ(GR SPORT)」のラインナップ拡大に積極的だ。86やマークXのような全高の低いモデルだけでなく、ノア/ヴォクシーのようなミニバン、ハリアーのようなSUV、エコカーのアクアにまで設定されている。
また2019年10月15日、トヨタはダイハツ コペンのOEM供給を受けて同名の「コペン GRスポーツ」をラインアップに加えてきたのだ。内外装の変更だけでなく、ボディ剛性を高めるブレースや、LSD、専用サスペンションを採用するなど、走行性能を高めるセッティングが施されている。
その発表から3日後の2019年10月18日、今度はコンパクトSUVであるC-HRのマイナーチェンジと同時にGRスポーツを設定すると発表した。しかも、同モデル初の6速MTを採用するというから驚きである。確かに近年、トヨタは変速・発進操作をアシストするインテリジェントマニュアルトランスミッション(iMT)を開発し、新型のカローラシリーズに搭載するなどMTの存在感を高めている。製品を改良するだけでなく、個性をさらに強めてきたかたちだ。
C-HRのGRスポーツはふたつのグレード展開で、1.2L 直4ターボ+6速MTを搭載した「S-T GRスポーツ(273万2000円)」と1.8L 直4+モーターの「S GRスポーツ(309万5000円)」となる。専用の内外装パーツを採用するだけでなく、フロア下にブレースを追加してボディ剛性を強化、専用セッティングの足まわり、19インチホイール&225/45R19タイヤを採用するなど、走行性能を追求した内容である。
また今回のマイナーチェンジでC-HRは、ワイド&ロー感を演出するエクステリアデザインに刷新されている。フロントバンパー下部のエアインテークを左右に広げ、またヘッドライトの内部デザインを変更するなどスタイリッシュさを強調。テールランプにおいては、ウインカー点滅時に外側に流れるように光るシーケンシャルターンランプを一部グレードに採用する。
このほか、ディスプレイオーディオ(DA)と車載通信機(DCM)を全車標準装備、スマホを接続することでLINEカーナビやApple CarPlay、Android Autoなどのナビアプリ、音楽再生アプリなどをDAで操作できるようになるなど、コネクティッドカーとしての役割も果たすという。
ちなみに、6速MTを採用するグレードはGRスポーツだけでなく、1.2Lターボ(FF)搭載の「S-T」と「G-T」にも採用される。
トヨタ C-HR 車両価格
S-T(1.2Lターボ+6速MT+FF):236万7000円
S-T(1.2Lターボ+CVT+FF):240万円
S-T(1.2Lターボ+CVT+4WD):259万8000円
G-T(1.2Lターボ+6速MT+FF):263万2000円
G-T(1.2Lターボ+CVT+FF):266万5000円
G-T(1.2Lターボ+CVT+4WD):286万3000円
S-T GRスポーツ(1.2Lターボ+6速MT+FF):273万2000円
S(1.8Lハイブリッド+FF):273万円
G(1.8Lハイブリッド+FF):299万5000円
S GRスポーツ(1.8Lハイブリッド+FF):309万5000円