いまを遡ること25年以上も前に発表された80スープラのコンプリートカー「TRD 3000GT」が、ベースマシンをGRスープラにバージョンアップ。11月5日(現地時間)から始まるSEMAショーでコンセプトモデルが披露されることが明らかになった。
1994年の東京オートサロンに出品されたTRDのコンプリートカーが“初代”のTRD 3000GT。ベース車はJZA80スープラで、当時TRDが開発に関わっていたGTカーを彷彿とさせるレーシングカウルを装着したワイドボディの怪物であった。
当時はまだ改造に関する規制は厳しかった時代だったが、前後スポイラーなどの定番パーツは言うに及ばず前後フェンダーパネルも交換するワイド化を敢行。'94シーズン最終戦に登場したGT マシンにも同車のパーツが装着されたことでさらに注目を浴びた。市販にあたってはキット化することで価格を抑えた(92万5000円・当時)のも特徴だ。メーカー直系かつレースの実戦で実証された性能はスープラ・オーナーの憧れとなり、生産終了となって久しい現在でも再発売を求める声は多い。
そんな伝説のコンプリートカーが、新型GRスープラをベースに蘇ろうとしている。お披露目の場として選ばれたのは、世界有数のカスタムカーショーである「SEMAショー」。11月5日(日本時間11月6日)から4日間にわたって開催される。現在のところ一部のクローズアップとコンセプトムービーが公開されているのみで、詳細の発表は11月5日(日本時間6日)を待たなければならない。果たして新世代のTRD 3000GTはどうなるのか、伝説の復活を期待して待ちたい。