レーシングカー直系の刺激的な走りが楽しめる
ルーテシアは、ルノーのBセグメント ハッチバックだ。日本以外では「クリオ(CLIO)」の名で販売されているが、日本市場はホンダのディーラー名との関係で、パリの旧名であるルーテシア(LUTECIA)を名のっている。現行モデルは2012年(日本では2013年)に発売された第4世代だが、東京モーターショー2019では既に本国で発表された第5世代が参考出品された。2020年の早い時期には、日本にも導入されるものと思われる。
ルーテシアのホッテストモデルが、ルノー・スポールが手がけたルーテシア R.S.だ。中でも、ルノー・スポール最高峰のパフォーマンスモデルに与えられる称号「トロフィー」が付けられたモデルは、少しマイルドな「シャシーカップ」よりフロントを20mm、リアを10mmローダウンしており、1.6Lの直噴ターボエンジンは最高出力220ps/最大トルク260Nmにパワーアップされている。
トランスミッションに素早いシフトが可能な6速DCT(EDC)を採用、ラリーの世界で開発されたハイドロリック コンプレッション コントロール、ノーマル/スポーツ/レースの3モードが選択できるRSドライブなどを装備して、レーシングカー直系の刺激的な走りが楽しめる、まさにホットハッチだ。
前述のようにルーテシアが第5世代にフルモデルチェンジするため、今回のルーテシア R.S. トロフィー ファイナルエディションが現行ルーテシア R.S.の最後の限定車となる。この限定車では、以下のような専用装備を装着している。
ルーテシア R.S. トロフィー ファイナルエディション 専用装備
●ブラックエンブレム(前後ロザンジュ、前 R.S.エンブレム、後RENAULT SPORTエンブレム)
●ブラックシャークアンテナ
●シリアルプレート(ロラン・ウルゴンのサイン入り)
ロラン・ウルゴンとは、ニュルブルクリンクで量産FF車最速タイムを出したルノー・スポールのテスト/開発ドライバーだ。
車両価格は340万2000円(税込)と、カタログモデルのトロフィーと同じ。ボディカラーは、ブラン グラシエ(白)、ハンドル位置は右のみ。販売台数は50台の限定。第4世代ルーテシア R.S.を手に入れられるのは、おそらくこれが最後のチャンス。限定50台は、すぐに売り切れてしまうかも・・・!
ルノー ルーテシア R.S. トロフィー ファイナルエディション 主要諸元
●全長×全幅×全高:4105×1750×1435mm
●ホイールベース:2600mm
●重量:1290kg
●エンジン種類:直4 DOHCターボ
●排気量:1618cc
●最高出力※:162kW<220ps>/5000-5500rpm
●最大トルク※:260Nm<26.5kgm>/2000rpm
●トランスミッション:6速DCT
●駆動方式:横置きFF
●タイヤサイズ:205/40R18
●税込価格:340万2000円
※最高出力/最大トルクは参考値