9メーカーから12デザイン19台がノミネート。栄冠はマツダに
オートカラーアウォード(以下、ACAと略)とは、自動車やオートバイなどモビリティのカラーデザインの企画力や、形との調和を含むカラーデザインの美しさを評価する顕彰制度で、1998年から始まって2019年は22回目を迎えた。
いまやクルマやオートバイなどモビリティはデザインとCMFG(カラー、マテリアル、フィニッシュ、グラフィック)で差別化される時代といわれている。各メーカーのデザイナーは、CMFG、ライフスタイル、安全性などさまざまな分野を視野に入れて開発を行っている。ACAは、毎年もっとも魅力的なモビリティのカラーデザインを表彰し、その考え方や成果を他業界や社会とシェアする機会を創出して、日本のカラーデザイン全体の向上を目指している。
さて、今回ノミネートされたのは国産自動車全メーカー+ヤマハとカワサキの9メーカーから12デザイン19台。抽選で選ばれた一般審査員、自動車分科会審査員、そしてACA審査委員それぞれの持ち点の合計でグランプリが決定する。一般審査員の投票ではダイハツ ロッキーの「コンパーノレッド×ブラックマイカメタリック」がトップだったが、自動車分科会審査員とACA審査委員の点が加わった結果、栄えあるグランプリはマツダ 3/CX-30の「ポリメタルグレーメタリック」に輝いた。
また、特別賞として、三菱 eKクロスの「サンドイエローメタリック×ホワイトソリッド」「ナチュラルアイボリーメタリック×サンシャインオレンジメタリック」と日産 DAYZの「ソーダブルー×アッシュブラウン」が、2社のコラボレーションが評価されて受賞した。
グランプリを受賞したマツダ デザイン本部 シニアクリエイティブエキスパートの岡本圭一氏は「ソウルレッド、マシングレーに続く匠カラーというわけではありませんが、その2色とは違う次元の新しい価値観をお客様に提供することを目指しました。樹脂と金属の質感を複合することをイメージして生まれた色です。グランプリは取れるとは思っていなかったのですが、なんとか取ることができました」とうれしそうに語った。
今回ノミネートされた車両については、後日あらためて当サイトで紹介する予定だ。
さて、2020年はどんなボディカラーが注目されるのだろうか?