長いリエゾンにビックリ
2019年ラストのラリーとなりました、「セントラルラリー愛知・岐阜2019」(愛知県岡崎市/岐阜県恵那市)。来年いよいよ日本にやってくるWRC(世界ラリー選手権)のプレイベントということで、ものすごく話題になっていました。
でも実のところは、いっそのことお客様を入れないで、本当に練習ラリーとして行おうという予定もあったんだそうです。だから、あまり告知はされていなかったようなのですが、ふたを開けてみればお客様の数もものすごかったし、TVを始めたくさんのマスコミが詰めかけました。来年のWRC開催に向けて、もっともっと盛り上がることを期待したい!私も何かお役に立てたらいいなぁーと、始まる前から気持ちは盛り上がります。
そうして迎えた11月7日(金)のレッキ。今回のラリーは、全体的な距離が本州の全日本戦に比べると長めなんですよね。でも何が長いって…リエゾン(SSとSSの間)が長いんです~。
SS自体は長いもので15kmくらいというのが1本当たりの最長距離なので大したことはないのですが、そのSSに行くまでのリエゾンが60kmくらいあったりして、移動が大変でした。お客様も見て回るのが大変なんじゃないかしらん…。
WRCを意識したコース設定
そして何と言っても、コースの内容がすごかった。今回は「自宅の前をラリーカーが疾走するような、WRC的なコース設定する」というのがコンセプトだったそうで、本当に民家の中を走ったんですよ。もちろんSSとして!
これはもう地元の方、警察の方々、主催者の方々の協力と努力あってのもの。いつもは、街中で見られるのはリエゾンだけで、SSは山の中にいかないと見られないですからね。
街中をラリーカーが疾走する姿は、さぞかしお楽しみいただけたんじゃないか、ラリーってこういうものなんだ~!と、知っていただけたんじゃないかなと思います。モータースポーツの魅力が伝わっていることを願いたいです。
選手としては、全日本戦ではあまり出てこないジャンクション(交差点)が多数出てくるので、コ・ドライバーさんは大変だったと思います…。いつもありがとうございます!
ちなみにこのレッキ(下見)の日は早朝3時半起き。朝の5時半から夕方の18時までレッキを行い、その後開会式&写真撮影&セレモニアルスタートだったんです。
そんなスケジュールにもかかわらず、お客様が本当に多くてビックリしました。た~くさんのお客様が出発を見送ってくださって、本当に嬉しかったですね~。来年のWRCの盛り上がりに向けて、期待がメチャクチャ膨らみました~。<続く>(文:竹岡 圭/写真:原田 淳)