シェイクダウンの動画も公開、実車はまだチラ見せ
アストンマーティン・ヴァルキリーや、トヨタのGR スーパースポーツ(まだコンセプトカーだが)などと同様、2020-2021シーズンから始まる予定の新たなFIA世界耐久選手権(WEC)に参戦予定のハイパーカーをランボルギーニでも制作している。
ランボルギーニのモータースポーツ部門である「スクアドラ コルセ」と、「チェントロ スティーレ(スタイルセンター)」が手がける限定モデル、2020年夏にワールドプレミアが予定されている新たなサーキット専用ハイパーカーがベースのようだ。
今回、そのマシンに搭載されるV12エンジンのシェイクダウンが実施された。エンジンの詳細なスペックは未発表だが、6.5Lの自然吸気で、最高出力は830hpに達するという。現在、開発は最終段階に入っている。
スクアドラ コルセが手がけるハイパーカーは、大型のリアウイング、ルーフのエアスクープ、デュアルエアインテークを装備したレーシングフードなど、公道走行が可能なランボルギーニのカタログモデルとは異なる特徴を多く備えている。シャシでは、アルミニウム製のフロントフレームとカーボンファイバーのモノコックで最高の安全水準を実現しながら、革新的なセルフロック ディファレンシャルを装備してサーキット走行のドライバビリティを向上させている。ホイールはセンターロック方式でタイヤはピレリが装着されている。
今回、シェイクダウンシーンの動画も公開されている。
短い動画だが、V12エンジンのサウンド、モザイク模様でカモフラージュされたハイパーカーのディテール、そしてクルマ全体は走り抜けるシーンでチラリと公開されている。
ランボルギーニのハイパーカーは、全体像やスペックはもちろん、車名も発表されていない。ランボルギーニの伝統に則って闘牛の名前が与えられるのか、実際にレースに参戦するのか。スーパーカー ファンならずとも、そのワールドプレミアが待ち遠しい。