(タイトル写真はGAZOO レーシングカンパニーの友山プレジデント)
FIA世界選手権(WEC)で鍛えられたハイブリッド技術を活かす
今回公開された「GR スーパースポーツコンセプト」はまさに、WECに参戦しているレーシングマシン「TS050 HYBRID」とほぼ同じ主要パーツで構成された、コンセプトカーだ。
外寸などのスペックは公表されていないが、流麗かつ斬新なフォルムの中に、実戦で鍛えられた2.4LのV6ツインターボエンジンやトヨタハイブリッドシステム・レーシング(THS-R)を搭載している。
このパワーユニットは、高効率のEVシステムと、希薄燃焼エンジンの組み合わせにより、究極のパワーと環境性能を両立した、次世代のスーパースポーツカーを目指している。
![画像: このままのスタイルで市販されることはないだろうが…。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2018/01/12/baaae77c0d3002c1b1a606f48fd463bec7ddcca9_xlarge.jpg)
このままのスタイルで市販されることはないだろうが…。
![画像: 後方視界は皆無に近いから、カメラやモニターを搭載することになるだろう。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2018/01/12/c530a33bba84f070ff7ce5f981325c642d2ec909_xlarge.jpg)
後方視界は皆無に近いから、カメラやモニターを搭載することになるだろう。
東京オートサロンでのプレスカンファレンスで、GAZOO レーシングカンパニー プレジデントの友山茂樹氏は「トヨタが年初に米国のCESで発表した『eパレット・コンセプト』が次代の幌馬車なら、この『GR スーパースポーツコンセプト』は、次世代の競走馬です。ただし、この2台はどちらも電動車で、恐らくは最先端のIT技術を駆使した、安全で、環境に優しい、コネクティッドカーになるであろう、と言えます。この先、クルマの電動化やIT化が加速しても、この両極のモデルの中間も含め、いろいろな形があり、クルマはけっしてコモディティー化しない、と思います」と語った。
![画像: 同時に展示されたテストカー。左ハンドルの2シーターで、フルCFRPで製作されているのがわかる。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2018/01/12/3c271855db90bfafab9ec6a72d5c7e456e8a5ee9_xlarge.jpg)
同時に展示されたテストカー。左ハンドルの2シーターで、フルCFRPで製作されているのがわかる。
![画像: エンジンやハイブリッドシステムはシャシに覆われて見えない。ステアリングはレーシングカーそのもの。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2018/01/12/67817fb7385bb3b5118fb2214bfddb969fbb66c9_xlarge.jpg)
エンジンやハイブリッドシステムはシャシに覆われて見えない。ステアリングはレーシングカーそのもの。
GR スーパースポーツコンセプト 車両概要
・エンジン型式:V型6気筒直噴ツインターボチャージャー
・排気量:2400cc
・パワーユニット最高出力:735kW/1000ps(エンジン+ハイブリッドモーター)
・ハイブリッドシステム:トヨタハイブリッドシステム・レーシング(THS-R)
・ホイールサイズ:18×13J(前後とも)
・タイヤサイズ:330/710R18(前後とも)