(タイトル写真はデザイン責任者バイスプレジデントのマレック・ライヒマン氏)
車重は1000kg、エンジン出力は1000hp、価格は…?
ヴァルキリーは、先日アストンマーティンとパートナーシップを強化したレッドブル・レーシングのF1テクノロジーを取り入れ、共同開発中のモデル。
従来のロードカーとは一線を画すので「ハイパーカー」と呼ばれる。
詳細なスペックは発表されていないが、CFRPをはじめチタンやマグネシウムなどの素材を採用したヴァルキリーの車重は1000kg、ミッドシップに搭載されるV12エンジンの最高出力は1000hpとアナウンスされている。
F1界で「空力の申し子」と呼ばれたエイドリアン・ニューウェイがデザインしたスタイルは、コクピットの両側に巨大なベンチュリトンネルを設けたり、エアロダイナミクスを追求したものになっている。

F1マシンを彷彿とさせるフロントウイングやフラットなホイールなど、エアロダイナミクスを徹底的に意識したスタイリング。ヘッドランプも通常のものより30〜40%軽量化されいる。

リアエンド下部はディフューザー形状。リアコンビランプも小型のLEDを採用し、余分な重量と空気抵抗を削減している。
このヴァルキリー、2019年には日本でも公道を走る姿が見られるはずだ。
ロードモデルは150台が生産され、そのうち11台が日本にデリバリーされる。だが、既に150台のオーナーは決まっており、数百人がキャンセル待ちのウエイティングリストに名前を連ねているという。
気になる価格だが、本国で200万〜250万ポンド(約2億8000万〜3億5000万円)。
ボディカラーや内装のマテリアルなどはカスタマイズ可能で、それによって価格は変動する。

コクピットはカーボン製。メーターや操作系はF1同様ステアリングにビルトインされている。ドアミラーもリアウインドーもないので、後方視界はモニターで確認することになる。

ドアはなく、サイドウインドーがガルウイング風に開閉する。コクピットは、世界中の98%の体型の大人2名が乗車可能だという。運転席はフロアに直接設置される。

軽量化と空力アップのため、ウイングバッジはわずか70ミクロン厚のアルミ製で化学的に溶着されている。
さすがにこのプライスでは、ボンドカーに採用されるのは難しいだろうか…。