NCロードスターの特別・限定・追加モデルを紹介するこの企画の第3弾は、2006年3月に追加されたモータースポーツ入門用ベース車の「NR-A」だ。

従来モデルを大きく引き離す速さ

2L直4DOHCユニットは170psを発生。NB型ロードスターから45psのパワーアップとなり、よりエキサイティングなレースが可能となった。

NB型のロードスター・パーティレースが大盛況だったことを受けて、NC型にもレース仕様ベース車両「NR‒A」が追加設定された。

レース仕様車ということでコクピットはシンプル。革巻きステアリングはレースでの機能性はもちろんカッコよさという面でも際立つ。

ベースとなるモデルは標準車の5速MT仕様。これに車高調整機構付きビルシュタイン社製ダンパー、トルクセンシング式スーパーLSD、本革巻きステアリング。アルミ製ペダル、カウル結合タイプフロントサスタワーバー、レースでは交換が前提となるため16インチスチールホイール(ベース車は16インチアルミホイールが標準)といった追加・変更装備が付く。

ショックアブソーバーはビルシュタイン製の車高調としてレーシングスピードに対応するバネレートと減衰力が与えられた。

パーティレースに参加するには、ショップオプション扱いとなるロールバーセット、ロールバープロテクター、前後牽引フックと、指定部品となるタイヤ(06年当時はブリヂストン・ポテンザRE‒01R)、自由選択となる4点式のシートベルトを装着する必要があるが、もちろんゼロからレース仕様車を作ることを考えたら、かなり手軽な仕様となっている。

トルセンLSDは、クラッチプレート式ほど強力な差動制限はしないが、自然な効きでメンテナンスにも気を使うことが少ない。

NB型とからNC型になったNR‒Aだが、いったいどう違うのか? NB型NR-Aオーナーのホリデーオート編集部員(当時)によると、「NBは1.6Lで125psなのに対して、NCは2Lで170ps。速いのは当然だが、NBなら4速に入っていたセクションが、3速のままで行けるところは、車速とともにエンジンの伸びも違う証拠だ。また、足回りの変化もビックリで、ロールはNBよりもほどよく抑えられて、それでいながら荷重移動はゆっくりとしており、とてもわかりやすい」という評価だった。

確実なペダルワークを可能とするためにアルミペダルを採用。とくにアクセルの左下はヒールアンドトウがし易い形状となっている。

2Lエンジンのパワフルさはもちろん、ベースとなるシャシが各上のRX-8になったということもあり、操縦性もワンランク上にアップしてると言えるだろう。このNR-Aの登場でロードスターパーティレースは一層活性化することとなった。

NR-A車両価格(当時・税込)

230万円

ベース車両

ロードスター(5速MT)

NR-A専用装備

トルクセンシング式スーパーLSD
本革巻きステアリング
アルミペダル
フロントサスタワーバー(カウル結合タイプ)
16インチスチールホイール(標準車はアルミ)

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