2020年6月17日、BMW M社はハイパフォーマンスモデルM5とM5コンペティションのマイナーチェンジを発表した。

BMWのフラグシップクーペM8から技術導入

BMW M5は、BMW M社がチューニングした高出力エンジンを搭載し、また軽量化や低重心化、足まわりを強化するなどによりサーキットでの速さを追求したスーパーサルーンで、5シリーズのフラッグシップとしてラインアップされている。

現行モデルは600ps/750Nmというあまりに強大なエンジンパワーに対応するため、M5として初めて4WDシステム「M xDrive」を採用した世代となる。その制御プログラムはMらしく、基本を前0:後100のトルク配分として、必要な時だけ前輪にも駆動力を伝えるというもの。しかも後輪駆動に固定するドライブモードを用意することで、FRの楽しさを味わうこともできるシステムである。

さて2020年5月27日、M5のベースとなるBMW 5シリーズのマイナーチェンジが本国で発表されたことは記憶に新しい。フロントマスクやリアのデザイン、グレードによってはパワートレーンの電動化などの改良が施されているという。

これにともなって、M5/M5コンペティションもマイナーチェンジを受けることになる。

画像: マイナーチェンジを受けたBMW M5のなかでも、画像はさらにハイスペックなM5コンペティション。日本への導入時期についてはアナウンスされていないが、長い時間はかからないだろう。

マイナーチェンジを受けたBMW M5のなかでも、画像はさらにハイスペックなM5コンペティション。日本への導入時期についてはアナウンスされていないが、長い時間はかからないだろう。

4.4L V8ツインターボから発せられるエンジンパワーは従来モデルから変化なく、M5で最高出力600ps / 6000rpm・最大トルク750Nm / 1800〜5600rpm、M5コンペティションで625ps / 6000rpm・750Nm / 1800〜5860rpmを発生する。

エクステリアデザインでは5シリーズと同様ヘッドライトがよりシャープになり、そしてL字型を強調するデイライトを内蔵する。またキドニーグリルは大型化され、幅を広く下方へ伸ばすことで低重心の印象を受けるデザインだ。テールランプ内部の光源デザインも変更され、立体感を感じさせるひと筆書きのL字タイプとなっている。M5のホイールは5ダブルスポークデザインの19インチに、M5コンペティションはYスポークデザインの20インチとなる。オプションとして、BMW M8にも採用される20インチMダブルスポークのアルミホイールも用意されるという。

このホイールと同様に、BMWのフラグシップクーペM8(クーペやグランクーペ)に採用されているシステムがいくつか導入されており、M5コンペティションの新しいショックアブソーバーもそのひとつ。限界付近でのハンドリングを改善するとともに、スポーツ性をスポイルすることなく路面からの衝撃を吸収することができるという。

画像: M5コンペティションのコクピット。センターディスプレイは12.3インチに大型化している。また、シフトノブの左には新たなボタンも設置されている。

M5コンペティションのコクピット。センターディスプレイは12.3インチに大型化している。また、シフトノブの左には新たなボタンも設置されている。

センターディスプレイは従来の10.2インチから12.3インチに拡大されて操作性を向上。また、センターコンソールに設けられた「SETUP」と「M MODE」のふたつの新しいボタンも、M8から採用されたもの。SETUPボタンを押せばパワートレーンやシャーシの設定画面にアクセスでき、一方のM MODEボタンを押せばドライブモードの「ROAD」と「SPORT」をすばやく切り替えることもできるという。

ちなみに、ドイツでの車両価格はM5で12万0900ユーロ(約1460万円)、M5コンペティションが12万9900ユーロ(約1560万円)に設定されている。スポーツ性と快適性、さらに機能性も向上させられた新型M5、日本市場への導入が期待される。

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