BMW製ターボエンジンを搭載した新世代モーガン
2020年3月3日、モーガン モーターカンパニーは新型プラスフォーを発表した。プラスフォーは、1950年に発表されて以来、70年にわたり生産され続けている、クラシカルなスタイルのブリティッシュ スポーツカーだ。今回、従来型から97%もの部分が新しくなった新型プラスフォーが、いよいよ日本でも発売されることになった。
新型プラスフォーは、CXジェネレーション 接着アルミプラットフォームをベースとしている。CXとはローマ数字で110を表し、このプラットフォームがモーガン モーターカンパニー設立110周年の2019年にデビューしたことを意味している。以前のスチールラダーシャシより高剛性で重量は97kgと軽く、乗り心地とハンドリング能力において現代の競合車種と互角に競えるという。スタイリングは従来型を踏襲しているが、室内と荷室スペースは広げられており、乗降性も劇的に向上している。
パワーユニットには、BMWから供給される2.0Lの直4 DOHCターボエンジンを搭載する。モーガン車としては4気筒ターボエンジンを搭載した最初のモデルとなる。ミッションは6速MTと8速AT(パドルシフト付き)が設定される。最高出力は258ps、最大トルクは350Nm(ATは400Nm)を発生し、最高速度は240km/h、0→100km/h加速は5.2秒(ATは4.8秒)と公称されている。
パワーとトルクは従来モデルよりも65%も向上している。また、上級モデルのプラスシックス同様、センターコンソールにはスロットルレスポンスが向上しダイナミックな運動性能を発揮するスポーツプラスモードのボタンが備わっている。
ほとんど手造りで製造されるクラシカルなスタイルのモーガン プラスフォーだが、LEDのヘッド&テールランプ、リモコン集中ロック、ABSをはじめ、パワーステアリング、サンバイザーなどを標準装備している(エアコンはオプション)。ボディカラーやインテリアの素材やカラー、ホイールをはじめ、オプショナルパーツは豊富に用意されている。
車両価格(税込)は、6速MTが1155万円、8速ATが1188万円となっている。モーガン車は1台1台が受注生産に近いため、デリバリー開始は2021年春ごろの予定だ。
モーガン プラスフォー(カッコ内はAT) 主要諸元
●全長×全幅×全高:3830×1650×1250mm
●ホイールベース:2520mm
●乾燥重量:1013kg
●エンジン種類:直4 DOHCターボ
●排気量:1998cc
●最高出力:190kW<258ps>/5500rpm(190<258>/4400)
●最大トルク:350Nm<35.7kgm>/1000-5000rpm(400<40.8>/1000-4300)
●燃料タンク容量:46L
●駆動方式:FR
●トランスミッション:6速MT
●タイヤサイズ:205/60R15
●税込み車両価格:1155万円(1188万円)