シリーズ1をオマージュしたレトロ調のボディカラーとデザイン
エキシージは、ロータスのライトウエイトスポーツだ。1995年に発表されたエリーゼをベースにクーペ化され、よりパワーアップして2000年にデビューした。それから20年、基本的な部分は変わっていないが、搭載エンジンの変更など小改良が行われ、現在のモデルはシリーズ3となっている。
今回の限定車は、トヨタ製V6 DOHC+スーパーチャージャーを搭載したエキシージ スポーツ410をベースに、オリジナルのエキシージ シリーズ1をオマージュしてアップグレードされたノスタルジックなエクステリアが特徴だ。具体的には、ボディ同色のルーフ/サイドエアインテークポッド/リアウイング、リアホイール前に装着される「シャークフィン」状のブラックストーンチッププロテクターなどだ。
インテリアでも、アルカンターラのトリムはそれぞれに異なった色選択となり、各シートはオリジナルのエキシージ シリーズ1を反映したパネルステッチで装飾されている。
また、シリーズ1の印象的な輪郭を特徴とする20周年記念のブラックシルエットロゴがサイドリピーターランプ上のフロントウイング部とリアバンパーに表示され、インテリアでもシートバックに刺繍、ダッシュボードに備え付けられたビルドプレートにもエンボス加工されている。リアウイングのエンドプレートには特徴的な「20」のロゴが追加されている。
ボディカラーは全6色。クロームオレンジ/レーザーブルー/カリプソレッドといった、シリーズ1に採用された特別な3色を採用し、オリジナルのノーフォークマスタードイエローを連想させるサフランイエローや、モータースポーツブラックとアークティックシルバーも選択可能だ。
さらに、ナイトロン製の3段階調整式ダンパーを標準装備し、バンプやリバウンドの可変設定により、ドライバーにあったドライビングスタイルや、ロードやサーキットといった環境にあったサスペンション調整が可能だ。フロントスプリッター/フロントアクセスパネル/リアテールゲートパネルはカーボン製となっている。ベース車ではオプションだったフルブラックカーペット、ボディ同色HVACパネル、カーボンスポーツシート、防音仕様、クルーズコントロールなども標準装備される。
カーボンシルカバー、リチウムイオンバッテリー+バッテリーコンディショナー、チタニウムエキゾーストはオプションで用意されている。
車両価格(税込)は、1358万5000円で、ベース車のエキシージ スポーツ410と変わらない。特別装備はオプション価格として算出できるものだけでも94万0500円相当になるから、きわめてお買い得な限定車といえるだろう。パワーユニットなどのスペックは、ベース車と変わらない。ミッションは6速MTのみ。
エキシージ スポーツ410 20th アニバーサリー エディションは、2020年10月以降に英国ノーフォークのロータス工場で生産が開始され、日本へのデリバリーは2021年1月以降を予定している。
エキシージ スポーツ410(ベース車) 主要諸元
●全長×全幅×全高:4080×1800×1130mm
●ホイールベース:2370mm
●重量:1110kg
●エンジン種類:60度V6 DOHC+S/C
●排気量:3456cc
●最高出力:416ps/7000rpm
●最大トルク:410Nm/2500-7000rpm
●駆動方式:横置きミッドシップRWD
●トランスミッション:6速MT
●タイヤサイズ:前215/45ZR17、後285/30ZR18
●税込車両価格:1358万5000円