コンセプトカーをほぼそのまま市販化
アリアは2019年の東京モーターショーに参考出品された「アリア コンセプト」が、ほぼそのままのスタイルで発表されたものだ。Cセグメントに属するクロスオーバーだが、いわゆるクーペSUV風のシルエットだ。
EVなのでラジエターは不要だからフロントグリルはパネルでカバーされ、ヘッドライトは薄型のLED。これは日産のVモーションはシーケンシャルウインカーとしても機能する。リアビューでは水平基調のコンビランプが特徴的だ。
インテリアでは、S字を描く2枚の液晶ディスプレイが目をひく。ダッシュボートには従来のような物理的なスイッチはなく、クルマの電源を入れるとアイコンが浮かび上がり、これがスイッチとなる。新開発のEV専用プラットフォームを採用して、フロアはフラットで広々としている。
パワートレーンは、バッテリー容量は65kWhと90kWhの2種類が用意されている。それぞれ2WD(FF)とe-4ORCEと呼ばれる2モーターの4WDと組み合わされる。
65kWhの4WDでも最大430km、90kWhの2WDなら最大610kmの航続距離を誇る。充電方式は普通充電と急速充電の両方に対応している。先進の安全運転支援システム「プロパイロット2.0」や「プロパイロット リモートパーキング」も搭載し、また先進のコネクテッド技術も搭載しているから、オーナーとクルマはシームレスにつながると言っていいだろう。
ただ日本での発売はまだ先になり、2021年中頃が予定されている。また、ユーザーの実質購入価格は約500万円からとなる見込みだ。
日産 アリア 主要諸元
●全長×全幅×全高:4595×1850×1655mm
●ホイールベース:2775mm
●車重:1900〜2200kg
●バッテリー総電力量:65または90kWh
●モーター最高出力:160〜290kW
●モーター最大トルク:300〜600Nm
●駆動方式:2WD(FF)/4WD
●航続距離:最大430〜610km
●荷室寸法:466L(2WD)/408L(4WD)
●タイヤサイズ:235/55R19または255/45R20