2020年7月29日、グループ PSA ジャパンは、DS オートモビルズのエレクトリック コンパクト ラグジュアリーSUV「DS3 クロスバック E-テンス」日本仕様の詳細を発表して発売を開始した。

航続距離はJC08モードで398km。急速充電はCHAdeMO規格に対応

画像: 外寸はホイールベースも含めてICE(内燃機関)版のDS3 クロスバックと同じだ。

外寸はホイールベースも含めてICE(内燃機関)版のDS3 クロスバックと同じだ。

DSブランドのコンパクト ラグジュアリーSUVがDS3 クロスバックだ。2018年にフランス本国で発表され、2019年に日本デビューを果たした。そのDS3 クロスバックの100%電気自動車である「E-テンス」は2019年10月にワールドプレミアされ、近く日本にも導入されるとアナウンスされていた。今回、そのDS3 クロスバック E-テンス 日本仕様の詳細が発表され、発売も開始された。

車両の概略は当Webサイトでも以前に紹介しているので、ここでは日本仕様の特徴について紹介していこう。DS3 クロスバック E-テンス 日本仕様の外寸は、全長4120×全幅1790×全高1550mm、ホイールベースは2560mm。このサイズは、ICE(内燃機関)版ののDS3 クロスバックとまったく同じで、立体駐車場も利用可能だ。車両重量は1580kg(グランシック)と、フルEVとしては軽いほうだ。

プラットフォームはICE版で採用されている「CMP」の電動版である「eCMP」を採用。ICE版から向上した静粛性、スムーズな加速、重厚感ある乗り心地を提供する。また、居住空間やラゲッジスペースなどはICE版と基本的に変わりない。

画像: 写真は欧州仕様。日本仕様は右ハンドルのみとなる。

写真は欧州仕様。日本仕様は右ハンドルのみとなる。

容量50kWhの液冷式リチウムイオンバッテリーをセンタートンネルや前後シート座面下に搭載し、パワートレーンには最高出力136ps(100kW)/5500rpmと最大トルク260Nm/300-3674rpmを発生する電気モーターで前輪を駆動する。航続距離はJC08モードで398km、超高速モードを含む欧州WLTCモードで320km。欧州でのコンパクトセグメントの1日あたりの平均走行距離は40kmとなっているから、週に1回の充電で済むという。

日本仕様は、コンセント型普通充電(200V/3kW/15A)なら約18時間で満充電、約4時間弱で50kmの走行が可能。ウオールボックス型普通充電(200V/6kW)なら約9時間で満充電、約2時間弱で50kmの走行が可能。急速充電はCHAdeMO規格に対応しており、50kWなら約50分で80%の充電ができる。

グレードと車両価格(税込)は、So Chic(ソーシック)が499万円、Grand Chic(グランシック)が534万円。ただしソーシックは受注生産となる。グレードの差は装備の違いで、内装はソーシックがファブリック、グランシックがナッパレザー&ファブリックとなる。主要装備では、ソーシックでもフルLEDライト、バックカメラ、オートエアコン、デジタルインストルメントパネル、17インチアロイホイールなどを標準装備。グランシックでは、さらにドライブアシストなどの安全運転支援装備、ヘッドアップディスプレイ、アルミペダル、18インチアロイホイールなどを標準装備する。

日本市場では、メルセデス・ベンツ EQC日産 アリア(2021年中頃発売予定)といったミドルクラスSUVのフルEVは登場しているが、コンパクトSUVのフルEVは日本車を含めても初めてのモデルとなるDS3 クロスバック E-テンス。世界的にも、あらゆるセグメントでEV化が加速していくようだ。

画像: ICE版と同様に2トーンのボディカラーが設定されている。

ICE版と同様に2トーンのボディカラーが設定されている。

DS3 クロスバック E-テンス グランシック 主要諸元

●全長×全幅×全高:4120×1790×1550mm
●ホイールベース:2560mm
●車重:1580kg
●パワーユニット:交流周期電動機・横置きFF
●バッテリー容量:50kWh
●最高出力:100kw(136ps)/5500rpm
●最大トルク:260Nm(28.5kgm)/300-3674rpm
●ミッション:無段変速機
●タイヤ:215/55R18
●車両価格(税込):534万円

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