マットグリーンのボディカラーとスポーティな前後バンパーを採用
小さくて愛らしいボディデザインが目を惹くフィアット500は2008年にデビューし、2016年に内外装をリフレッシュするなど大幅改良を受けて長らく愛されているコンパクトハッチだ。全長は軽自動車規格より170mmほど長い3570mmで、全幅も1625mmと街中でのとりまわしはバツグンに良い。また、カラフルでポップな内外装色も人気を呼ぶ要因のひとつだろう。
ハッチバックの「500」のほかに、電動ソフトトップのカブリオレ「500C」もラインアップしており、今回この2モデルに台数限定車「フィアット500/500C マヌアーレ ピゥ チエロ(Manuale+Cielo)」が発表、9月19日に発売される。ハッチバックが276万円で限定155台、カブリオレは295万円で限定75台が用意される。
この限定車最大の特徴は、日本仕様の標準モデルには設定されていないMT(マニュアルトランスミッション)を搭載していることだ。85ps/145Nmを発生する875ccの2気筒ターボエンジン「ツインエア」を搭載し、5速MTを組み合わせることによりおよそ1トンの軽量ボディで力強い走りを楽しむことができるという。
ボディカラーには限定車専用で用意されたマット系の新色、ポルトフィーノグリーンを採用する。前後のバンパーデザインも変更されて、ボディ同色サイドスカートや16インチアルミホイールを装着(標準は14インチ/15インチ)するなど、スポーティな印象を強めている。
カブリオレ仕様にはブラックの電動ソフトトップを採用、一方クローズドボディのハッチバック仕様にも固定式グラスルーフを採用することで開放感を味わわせてくれる。インテリアには、テクノレザーとファブリックを組み合わせたブラックのシート、さらにマットグリーンのダッシュボードパネルを装着してボディカラーとのコーディネートが図られている。
ちなみにこの限定車の名称、マヌアーレ・ピゥ・チエロはイタリア語で「マニュアル+空」という意味を持ち、頭上に広がる広い空とクルマを自在に操るというふたつの楽しさを表現しているという。
フィアット 500 マヌアーレ ピゥ チエロ 主要諸元
●全長×全幅×全高:3610×1625×1515(1505)mm
●ホイールベース:2300mm
●車両重量:1040kg(1050kg)
●エンジン:直2 SOHCターボ
●総排気量:875cc
●最高出力:85ps/5500rpm
●最大トルク:145Nm/1900rpm
●駆動方式:FF
●トランスミッション:5速MT
●車両価格(税込):276万円(295万円)
※()内はカブリオレ仕様。